辻川慎一つくば便り

Guten Morgen"(グーテン モルゲン)

Guten Morgen"(グーテン モルゲン)
ドイツ語でおはようございます。

それがbis morgenになると明日ね!になるのですね。



昨日JRの後輩の案内で観て来た映画です。


10年ほど前に、ドイツのベルリン鉄道労働組合の招きでドイツを訪ねた事がありました。

カルチャーショックは、自然と景観の美しさ、そして食べものの美味しさでした。

素材が違うのです。

それから、一つの事を決めるのにみなさんで議論する事。お腹が空いているのに、日本からのお客様に食事はどこが良いかを時間をかけて話し合うのです。

「ファストフード」に慣れている私たちにとっては、かなりまどろっこしく感じました。

どうしてなんでしょうか?

ヒトラーに自分で考える事と行動を任せてしまった歴史をとても恥じている。

そして東西ドイツに分断されて、社会主義と言う自由の無い全体主義を経験した歴史を深く刻んでいると言う事なのだと思いました。

厳しいと言ってもアメリカ支配に乗っかって上手く渡って来た日本の政治家たち、それに乗っかって来た私たち国民と厳しさが違う様に感じました。

大陸の国家と島国の違いもあるのだと思います。




私が訪ねた時には、この人が首相でした。


私が認識を変えたのは、この保守派に所属していたメルケル首相って凄い人なんだって事でもあります。

若く有名な人がメルケル首相に激しく抗議した時に「そんな風に主張できる自由が、今のドイツにはあるのです。」と返したと言う逸話もありました。

物理学者でもあり閣僚に入った時は、原発担当だった。そして、首相になって福島第一原発事故を受けて原発全廃も決断したのです。もちろん、その決断にはドイツ国民の長い闘いと自然エネルギーを活かすと言う強い意志と取り組みがあったからなんですね。


原発全廃でも大量の放射性廃棄物が残っていますので、大変な格闘をしています。


最終処分場にされようとした「ゴアレーベン」と言うところでは、猛然と反対運動が起こり阻止されました。

そこも訪ねました。
反対運動の資料館があり、その歴史と人も大切にされておりました。

二度目に訪ねた動労水戸と言うJRの労働組合委員長の木村さんは、この風車に登ったと言います。



「放射能はごめんだ」正確か分かりませんが、原発拒否のデザインも昔から使われて来た様です。


色んな事を考え直された映画でしたがヒトラーと社会主義と言う全体主義を経験した国民の「民主主義と言うのは自分で考えて自分で行動する」と言う事なんです。

と言うメッセージが、一番大切な事なのかな?と思いました。

誰かの責任ではなく、誰かが言ったからでもなく自分がどう考え、どう行動するのか?

個人の尊重と言うのは上から与えられるものではなく、自分たちが貫く事でしか実現できない。

そして、辛抱強く相手の話に耳を傾ける事。

日本にはたくさんの仏像がありますが、口は小さく耳は大きいですね。

耳を傾けるのは、仏様の姿であり日本にはそれを大切にして来た文化があると思います。


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