辻川慎一つくば便り

心の出会い直し

一旦20度超えをした気温が下がり、昨日はとても寒く感じました。でも、開花し始めた桜がその分長く楽しめますね。

私の担当コースで土曜日出勤の良いところは、夜が2便目までで乗客がいなければ1時間早く帰庫できる事です。

ところが昨晩は、走行途中から排気ガス浄化装置(DPF)のランプが点滅。
点滅した時はバスを停車した状態でマフラーに詰まったカーボンを強制的に焼かないとなりません。そのまま50キロ以上走ると時速20キロくらいしか速度がでなくなってしまいます。

仕方が無いので帰庫してからやったのですが、いつまで経っても消えてくれません。

昨晩同じ工場送迎の大型バス担当だった年下の先輩同僚が、気にかけて見に来てくれました。

ただでさえあ〜あってところに、突然運転席脇の非常ベルまで鳴り出して困っていたところでした。非常口のカバーが開けられると鳴る事は知っていたので、カバーを点検しても異常が見えず「訳が分かんないな。」って感じでした。


(昨年植えた庭の小さなレンギョウも咲き出しました。)


その先輩に「困ってます。」と相談しましたら、非常口の取っ手カバーを外しカバーをした時に押されるスイッチを押しました。「あ〜、スイッチが押しても固くなって押せないんだ。」と何回か押していたらベル音が止まりました。

そして「前にも経験があったから。」と言います。私にも子どもにいたずらされた経験があるのですが、深さの違いをしっかり感じました。

DPFの方も、「アイドル回転数が600程度だと低すぎるな。1000くらい無いと焼き切れないはずだよ。」と言ってあれこれやって見てくれました。

そして「乗用車だけでなく、ディーゼルのバスだって技術改良すればこんな面倒な事をしなくて済むはずだよ。政府が環境問題と言いながら、そう言うところにお金を掛けないのが問題なんだ。バスは必要で無くならないのにね。」と至極ごもっともなお話しをしました。

「寒いし、もうお帰りになって下さい。」と言っても「辻川さんだから、残業代もらえるし。」なんて言ってずっと付き合ってくれました。

結局1時間半かけてもダメで「点呼に頼むしか無いね。」となり、いつもより30分遅くまで付き合ってくれました。


(私が植えた南高梅の実が可愛く成っています。何気に哀しい感じも致します。)


そう紹介すると、とっても良い同僚って感じがすると思います。

でも実は、あちこちでぶつかってしまう人なんです。

初めて見たのは、別の同僚に怒鳴っているところでした。次は、工場の送迎をやっている他社のバス運転手との衝突です。「辻川さん、スジの通らない奴だ!やっても良いか?」と私に同意を求めて来ました。なだめるのが大変で、2度目にぶつかった時にはもう止められず、怒鳴り込んで行きました。後で他社の運転手さんには謝りに行きました。私が頭を深く下げると相手の運転手さんもニコニコしてくれました。

ほんのちょっとの事で、お互い様だと思うのですが自分の気持ちにストレートな人なんですね。ぶつかるって、心から通じたいって事の現れでもあると彼を見ながら思いました。

つまり、自分に正直に生きて来た人なのだと思います。だかや、決まりや自分のルールで人を見る人には実に厄介な人と言う事になる訳です。


(私が2年前の初秋に散歩して、気に止まった集落がございます。共同で地下水の井戸を管理しておりました。公共水道を引く条件が、古くからの共同管理組合を解散する事だそうです。そうやって古くからの共同性を解体するのです。いまだに維持している事に感銘を受けました。ステキな集落です。心の友になってくれた人の故郷だと分かり驚きました。)


自分の災難よりも「辻川さんだから放ってはおけない。」とあれこれやってくれながら、帰ろうとしない彼の心の深さに出会った事の方が忘れ得ぬ記憶になった夜でございます。

人は、会ったから出会ったと言う訳ではなく、何度も出会い直すのですね。そうして、絆を強めて行く。他の誰でもないあなたと私の絆です。

それを感じられるかどうかは、やはり心を受ける自分の心次第なのだと改めて感じた次第です。

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