辻川慎一つくば便り
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生きる意味の物語
みなさま6月20日の金曜日。明日が夏至で昼間が一番長い日ですね。いやぁ~、こんなに暑いと長い昼間も辛い感じが致します。すぐに暗くなる冬には、何だか損している感じがするので、人の気持ちってのは勝手なものだと思ったりします。
なので、無理をして体調を崩さない様に気を付け合いながら長い昼間の日々も良き思い出を重ねられたらと思います。
私の方は、都市部の金曜ラッシュを免れて田園地帯のスクールバスを運転する幸運。やっぱり自然豊かなところを子供たちを乗せて走る方が、仕事ながら癒されます。
お金をもらうのがプロでなく、お金を払ってもお願いしたいと思われるのがプロだよって言葉がありますが、そんなプロになって見たいですね。
(自分で愉しむだけでなく、昼間はサッシ越しに外からも花が見える様に窓ぎわに置いてカーテンを開けて出かけております。中が丸見えで無防備なんですが、外から中の花が見える方が通る人も愉しいかな?なんて思いました。日も当たるので一石二鳥のアイデアだと勝手に思っております。)
最近は、子供たちだけでなくシルバーの添乗員さんまで手を振ってくれる様になりました。
そう。孫の年の方が近い青年同僚も私のマネをする様に手を振ってくれます。
変な爺さんなんでしょうか?
でも、青年くんも色んな話をしてくれて「辻川さんだから言えるんで、他の人には言えません。」なんてプライベートな事まで話してくれます。
聞いてどうなると言う事は無いのですが、それぞれに特別の物語がある事が私の胸に沁みて残るのです。
そして、無関係な様でいて人の物語がつながりながら生きている事に驚きます。
つまり自分だけのストーリーだと思いがちですが、本当はつながっているのですね。
(琵琶好きな私。高価な千葉産に比べて価格が安くて立派な琵琶に巡り合いました。琵琶には色んな効能がある様ですが、私の労働組合の恩師がガンになった時に九州から琵琶の種の焼酎漬けを買ってきた仲間がおりました。その人もガンで若くしてこの世を去ってしまいました。琵琶一つにも、私の中には忘れ得ぬ物語があります。)
国家政策としての国鉄分割民営化に対して、私と仲間たちの本当の抵抗って何だったのかと考えております。
来年になりますと、仲間たちと作った動労水戸と言う労働組合は結成40周年を迎えます。
賛成か反対かで激しい論争を経て出来た労働組合でしたが、本質は国鉄で生きて来た労働者の物語と自分たちの存在を消されてなるものか!と言うのが本質だったかも知れません。
だからたくさんの文章を書いて来た私なんですが、みんなの物語を書いて来たと言う事だったのかな?って思うのです。
消せない物語を一緒に作りながら、描いて来た。
たぶん、みんなの物語を誰よりも良く書けたのは、みんなを見て、その話を聞きながら闘ったからなんだなって思います。
(人物は割愛しましたが、北海道をハーレーでツーリング中の仲間が送ってくれた羊蹄山の写真です。銅像は細川たかしさんだそうです。)
どうも、正しい事やもっともな事を言う人の物語って描け無いのです。人間味が無くてつまらないんですね。
大失敗したり、無茶だったり、どん底だったり、それを味わったからこそ、人の存在の有難みが分かり、思える人って語らずとも魅力的ですね。
自分を差し置いて、人の事をどうのこうのと言う人はつまらない。
汝らのうち罪なきものは石持てなげよ。ってキリストの言葉でしたね。罪人に石打ち刑があった。首から下を埋められて頭に向けて、みんなで石を投げて殺害した罰なんですね。
どうも、それは残酷だと言いながら現代社会では、石打ち刑に近いものが日々溢れていないのでしょうか?
人の物語ってのは、そんなに単純なものでは無いと私は思います。
国鉄分割民営化の時も、思えば、石打ち刑みたいなものでした。でも、果敢に挑む姿に心を寄せてくれた人がいたのです。
その人たちも一緒になって作られた物語。
消されてたまるか!だから消されずに物語り続ける事が本当の闘いだった。
物語のつながりに人としての存在があり、人が生きると言う意味でもある様に思うのです。
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2025/06/20 12:37
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