辻川慎一つくば便り

暑さも気高く耐え忍ぶ幸運に。

いやぁ~暑い。朝の乗務が終わりバスの清掃をしましたら、びっしょり汗をかきました。洗濯物が乾くのが速いですが、まだ6月なのにどうなっちゃうのでしょうね。

しかし、これも不運ではない。気高く耐え忍ぶ事ができる幸運である。マルクス・アウレリウス皇帝が残した言葉を思い出して頑張る事に致します。水分をしっかり取りながらですが。


バス清掃を終えて一時帰宅のために、近道の狭い道を行きましたら対向車が来てしまいました。


参ったなと思いながら、とある家の入口に避けましたら、鮮やかに咲くアジサイがございました。

とても素晴らしい紫色でしたので、これも幸運!と思い写真に撮らせて頂きました。

昨日は、ギターや古い服の査定を頼んでいる間に古本をながめておりましたら、こんな詩集が目に止まりました。


身体が壊れるほど労働組合運動をやり、病の中で詩人になった人なんですね。


知りませんでしたが、かなり有名な詩人で歌手の浜田省吾さんも尊敬する詩人だとの事です。

「悲しみは雪のように」と言う歌がありますが、吉野弘さんの詩から着想を得た歌詞だったのですね。


最初にあった写真と詩に引き込まれました。


それから、彼のかなり有名な詩らしいのですが、結婚式に出席できない代わりに作った「祝婚歌」と言う詩がございます。

祝婚歌 吉野弘
 
2人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
2人のうちどちらかが ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても 非難できる資格が
自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう
無理な緊張には 色目をつかわず ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 2人にはわかるのであってほしい


(我が家の西洋アジサイ「アナベル」でございます。)

いやぁ~どうも、「祝婚歌」と私の結婚生活と言うのは真逆であったな〜って思いました。

正義だの、理想だのが一緒なんて思っているとちょっとの違いが大きくなって、結局一緒にいられなくなる。

政治がらみ、思想がらみってのは人間が狭くなるんですね。

たぶん吉野弘さんも、そんな事に気付いていたのかななんて思ったりします。

人を大切に思うってのは、そんなところには無いよ。立派過ぎず、完璧なんて無いんだから。

新婚になる先輩もおります。
私の反省を込めて贈りたい詩でございました。

さて、そろそろ後半戦の乗務のために出勤致します。

みなさまもご無事で。

https://youtu.be/Oy7fhdAWvpk?si=ucUUSuN4HMiLV16J

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