辻川慎一つくば便り

サプライズな再会。

水戸の仲間と上野で合流して、約8年ぶりに再会する旧友のお宅を訪ねました。

所属していた労働組合の違いを超えて、私たちの彗星の様な登場を喜び支え続けてくれた忘れ得ぬ人でした。

「辻ちゃん、ここだよ〜。」ってアパートの通路から、変わらぬ笑顔が見えました。

色んな事がありましたが、何のわだかまりも無い優しい笑顔でした。

「独居老人で昼飲みの毎日」だと言うので、やばいな〜あっという間に逝っちゃうよって心配しておりましたが全然変わらない姿をしていたので安心した次第です。

「辻ちゃん、入って、入って。」「お邪魔します。」と入って行くと、見知らぬ女性がいて驚きました。


「良く来てくれたね。とりあえず乾杯しよう!」と早速お酒を頂きました。


テーブルの上には、彼が作った料理が並んでおりました。まるで料理人さんです。

彼女の事をお聞きしましたら、2ヶ月前に知り合ったアパートの人だと言い「実は来月結婚するんだよ。」と言う。

毎日猫にエサをあげている姿を見て声をかけたのがきっかけで、彼女に手料理を届けていたとの事です。彼女は「胃袋をつかまれてしまいました。」と言うのでございます。

その様におっしゃる彼女も、面白くステキな人でした。

73才になると言う友人と、私より一つ下の彼女。お二人とも初婚で、家族もいないとの事でした。

友人が「こんな事もあるんだね。」ととても幸せな笑顔で語りました。


鴨鍋までありました。どれもめちゃ美味しい。なるほど胃袋をつかまれちゃうな。「俺も真面目に料理をやろうかな?」と言うと「昔の鉄道員は、職場で料理を覚えたんだよね。辻ちゃん。」と言う。私自身も確かにそうでした。


彼も、私同様鉄道本体の仕事から長く外されておりましたが、一緒に生きて来た仲間たちがいます。その中の一人がボートを持っているから「洋上結婚式をやろう!」と素晴らしい段取りになっているとの事でした。

私同様に、彼も17才から人生を賭けて来た政治党派から最後に迫害を受けた事の打撃や喪失感が良く分かります。

なので心配していたのですが、優しくて善い人を天は見捨て無かったのですね。

早く亡くなられた仲間たちの写真を飾り、偲び続けている人でありました。

そして「まだ俺にも社会の役立つ事は出来ないか」と関心をもち続けて、勉強も続けておりました。

立派な先輩である事を改めて深く感じた次第です。

「彼女と幸せになると言う事も立派な社会貢献だと思いますよ。」と言いました。


4人での楽しく、意義深い時間はあっという間でした。


「辻ちゃんも読んで見ないか?」と本を下さいました。


真面目な人でもあり続けております。

美味しい日本酒もたくさん呼ばれました。

ちょっとヤバいなと思いながら、上野でお別れした仲間の事を心配しておりましたが、私の方がしっかり寝込んでしまい降りる駅を過ぎで終点で駅員さんに起こされる始末。
「大丈夫ですか?どこまで行くのですか?」と心配されてしまいました。泥酔状態だったのですね。

何とか自駅にたどり着き歩き出したのですが、生憎の雨。千鳥足だったのでしょう。車に轢かれない様にライトは持ったのですが、なかなか家にたどり着かないのでございます。
ようやく着いたと思ったら玄関の前で転倒してなかなか起き上がれないのでございます。
雨に打たれながら泥だらけ。

人の心配より、心配をかけない様にしないとダメだな〜。

まだまだ一人暮らしの厳しさが分かって無いなと反省中でございます。

こんな楽しく喜ばしい日に、大ケガしたり野垂れ死になんかしたら台無しにしてしまいますし、嘘つきになってしまいます。

しっかりしないとダメですね。

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