辻川慎一つくば便り

それぞれの習慣と確かな時間

朝のスクールバスの乗務を無事に終えて、雨で人のいない公園の駐車場でランチ休憩をしております。

見た目は、孤独な高齢者そのものだろうか?孤食ってやつかな?と考えたりもしますが、別に食べる事が面倒でどうでも良い訳でもなく、大変な状況に怯まずに頑張っている仲間たちを思いながらなので孤独だとは思いません。

毎週土日のいずれかには、友との時間も過ごして来ました。今週の土曜日も、8年ぶりに私に会う事を楽しみに待ってくれている人がおります。



珍しく3日続きのスクールバスで、3日続きの手作りお弁当です。


3時には起きて、お湯を沸かしコーヒーを淹れ一服。ご飯を炊き、お味噌汁とおかずを作り、お弁当も作ります。

朝食を頂いてから、足腰が弱らない様にステップマシンを踏み、トイレを済ませ、歯を磨き、髭を剃り、シャワーかお風呂に入り、片付けや拭き掃除をする。時間が許せば友人にメールの返信をしてから出勤する。

そんな朝の日課でございます。それが習慣になっておりますので、辛いと思う事はありません。


ちょっと長めのお昼休みの有り難さは、お弁当を頂いて仮眠して神経の疲れを取れる事。それからこうしてブログの時間が作れる事です。ブログを上げたら、本が読めます。


まあ、平日は単調な習慣の繰り返しになります。

人は期待通りにはならない訳ですが「習慣は、人を裏切らない」と詩人の長田弘さんが言う通り、人を確かな人足らしめているのは「習慣の力」の様に思います。

昨日のスクールバスの添乗員さんは、都職員のOBでごさいました。「23区全てに住んだけど東京なんて人の住むところじゃないよ。」と茨城暮らしを選んで良かったと言います。「山があればもっと良かったけどな。」と付け加えます。

「東京は便利で、茨城は嫌だ。」と常々言っていた別れた妻とは全く別の事を言います。「東京はことの外不便なところだよ。」って具体的な話しをされます。

そんなお話しを待機時間にお聞きしながら、送迎に向かい子供たちを乗せたり、降ろしたりする時に私が酷い水溜りを避けて停車するのをちゃんと見ておりました。

デコボコ道でなるべく平坦なところを選び、段差があれば徐行し、見通しが悪ければ身を乗り出して確認している事もちゃんと見ている人でした。

その方も、降りた子供が無事に道を横断できる様について行く人でした。私は、もちろん感心しながら「お疲れ様でした。」と労います。

つまり、子供たちの安全を守るという仕事についてちゃんとしておられる人なんですね。

そんな人なので、私の運転ぶりを見ながらだんだんと話しぶりや態度が変わった事を感じました。「辞めたらしいけどやたらスピードを出す運転士がいたんだ。」と言う話しもしておりました。

黙っていても人は感じているし、子供を守るという目的が一緒だと思ったから態度が変わった様に思うのです。

お別れの時には「雨ですし気を付けて帰って下さい。」と言って下さいました。

早く終わりたいとか、めんどくさいと思えば速度を出す。乗せている人など関係無いになってしまうのですね。

水溜りを避けるとか、余計な振動や衝撃を与えないとか、危険を避けるとか、これも全て習慣付けからだと思っています。

習慣になれば、考えずとも自然にできる様になる。そして、さらなる向上を考える事ができる様になる訳です。

何事にもこれで良いも、大丈夫も無いので、そうして日々深化して行けるのだと思います。

だから、奢ったり、自己満足は痛い失敗を招くのです。軽く見てはならないのは、バスの運転も人生も同じなんだなって思います。

それでは、午後の乗務に向かいます。みなさまも、それぞれに違う時間と状況にあるかと思いますが、自分の習慣の力を大切になされて下さい。

習慣は裏切らないのですから。

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