辻川慎一つくば便り

静かな休日、立ち続ける私

電車が時々通過する音、緊急車両のサイレン、そしてカエルの鳴き声がしなければとても静かなところにおります。

もの音がしますと「帰って来たのか?」と錯覚するのは、まあそう言う習慣だったからなのだと思います。

いずれ慣れる事ですね。

読みたい中古本を買うのも遠慮しながらでスニーカーも安いものを探してつま先やソールの剥がれをボンドて付け直しながら使っておりました。

まあ、何でも修理しながら使うと言うのは私の子供時代には当たり前の事でした。両親のそう言う姿を見ながら育ちました。

それでも3年、4年と履き続けるとなかなか辛い状態になります。


梅雨の季節が参りますので、レインスニーカーと言うのを見つけて来ました。

ムーンスター・ハイテックと言うメーカーのものが半値の半値近い2900円で「残り1点」で売っておりました。サイズもドンピシャなので、まあこれも出会いだなと買って来ました。

ムーンスターって、昔は「月星シューズ」でしたね。ハイテックと言うイギリスのアウトドアの靴メーカーと提携して売っているとの事で、布にはイギリス空軍の技術を取り入れているとありました。



そしてソールは、カエルの滑らない足から来ているそうであります。デザインもカエルの足なんですね。

なかなか期待が持てそうです。コンセプトは、自然に親しむシューズと言う事の様ですのでバスの運転にも使えて、オフにも使えそうですね。

月星シューズ。子供の頃にお世話になったズック靴のメーカーでしたね。上履きだけでなく色付きのズック靴は普段も使っておりました。


そう、こんな靴でございます。

明治6年の創業との事で150年もの歴史があるメーカーなんですね。最初は地下足袋を作り、それにゴムのソールを付けたのが画期的だったとの事で、ブリジストン同様に九州の久留米が発祥地でした。

何だか地味なイメージでしたが、リーボックと言うメーカーも子会社との事ですので「新しいものに挑戦する」と言う社風で、今日まで生き延びて来た。なかなかの企業でございます。

人にもものにも歴史があり、物語がある。

人は誰しもが一冊の本であると、詩人の長田弘さんが言っておりました。

私は、たくさんの文章を書いて来ましたが、実は私の仲間たちの物語を書いて来たのだと思います。動労水戸の木村委員長は、私が書いたものをほとんど読み直してくれました。そして「辻川さんは動労水戸の事を書いてきた。」と言ってくれました。

私のブログは、私自身の物語なのかも知れません。

新たに何人かの方が、その物語に共感して心を寄せて下さる事に驚きもし、とても感謝しております。

さて、私自身の物語は一体どうなって行く事やら。

今までに無かった状況が始まりました。誰にも期待する事無く、依存する事もなく、自分自身を生きなければならない。人生の旅を続けるしかないのですね。

若い頃は、対立していた党派の人たちに囲まれながら一人でも激しく立ち続けました。

その時、数百対一でも怯まずに立っていた時に、実は相手の側の人の方に敬服されていた事が後から分かりました。

自分が味方だと思っていた人たちは、逆に分かっていなかった。だから、自分たちの都合が悪くなったら手のひらを返したのです。

敵味方って何でしょうね?
当てにならないものである事を学びました。

私は、怯まずに立ち続ける。そこに心を寄せてくれる人がいる。

それが真実の教訓だった様に思います。

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