辻川慎一つくば便り
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昭和ブルース
私のブログを見てくれている人がどれだけいるのかは分かりません。でも、時々想定外に「見てますよ」とか言われたり「見ている人がいましたよ。」とか言われると驚きます。
本当は、JRを離れた時に仲間たちから「ブログを見ると辻川さんがいつもそばにいる感じがします。」と言うので、出し続けて来ました。
何しろ、とんでも人生を生きて来た私に「いてくれるだけで良い」なんて、泣ける事を言ってくれる仲間たちですから。
凄い言葉だと思いますが、今の職場でも同じ言葉を伝えられた事があって驚いた事がありました。
なんて言うか、きっとそれぞれの人生の物語に残っていてくれるのかな?なんて思います。
わが家の二つの椅子です。職人さんが作ったであろうきっちりして強固な椅子と私作のアバウトで不安定な椅子。
たぶん、私を外側から見るときっちりしている人と言うイメージみたいなんですが、内面と言うと実は全く不安定で無骨。しかし、何やら存在感だけはある。
そんな感じかも知れません。
だから、きっちりしっかりした人だと思っていた人は「だまされた。」「嘘つき!」って事になる様に思います。
でも実際の人って、みんなきっちりとなんかしてませんよね。きっちりしようとしている人はいると思いますが。
私作の椅子の様な人に、「きっちりしていない!」と言っても限界があるのだと思います。
どちらかと言えば、理屈よりも人情で生きて来ました。
「情に棹させば流される」と漱石さんが行った通りに流されて来た人生の様に思います。
つまり、結局は今の時代には通用しない生き方なのかと思いますが、私の情を感じる人は「いてくれるだけで良い」と言ってくれる様に思います。
皆と同じではない変わった人って特別な人でしょう?
そんな風に、人を見なくなってしまいました。国鉄時代の頃までは特別に変な人たちがたくさんおりました。
でも、変な人たちにも居場所があり、それはそれで大事にされておりました。
それが、みんな同じ規格や人間観で測られ、きっちり適応できないと居場所が無くなる様になった感じが致します。
国鉄分割民営化に反対したら解雇と言う脅迫で、特別変わった人たちの居場所が無くなりました。新しい居場所を求めでバス会社に入った特別変わった人に呼ばれて、今のバス会社に労働組合を一緒に立ち上げたのが私でごさいます。とても面白い変な(個性あふれる)人たちがたくさんおりました。
そして今や個性あふれる変な人たちは、市場原理で淘汰されると言う社会の現実の様に思います。
今話題になっている様な変人と違い、人間的魅力にあふれた面倒くさい人たちばかりでした。
さて、変人とまでは言いませんがちょっと変な私のJRの後輩から、北海道名寄駅前にあった「ブラジル」と言う洋菓子屋さんが、2月で閉店になった事を取り上げて欲しいとの依頼がございました。
かなりファンの中では名が通った70年も続いたお店なんですね。
店主さんが70才になり「元気なうちにたたみたい。」と言う事情の様です。
残念ではありますが、元気なうちに自分の始末をつけると言うのはとても立派な事の様に思います。
何しろ、昭和の変わった人たちは自分の始末なんて事は考えず、散々面倒をかけて勝手に逝ってしまった人たちばかりでした。
迷惑千万だった訳ですが、面倒でも魅力的な人たちばかりで、忘れ得ぬ存在感がありました。
今は、人の存在感が希薄になってしまった様に感じます。
1969年の映画です。その主題歌が「昭和ブルース」。学生運動や住民運動が盛んな頃の映画です。
後に「非常のライセンス」と言うTV番組で、主演した天知茂さんが主題歌として歌いました。
https://www.uta-net.com/song/2584/
歌詞に全て同意ではありませんが、何だか沁みてしまう私がおります。
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2025/03/06 13:22
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