辻川慎一つくば便り

息を合わせる

妻の出発が早いので、お弁当と朝食を作ってもらう間に洗濯ものを干しました。

夜明けもだんだん遅くなっていますので、4時台はまだ暗い。

何気に「朝も早よからよ〜、カンテラさげてない♪」の歌を口づさんでしまいました。

父がお酒を飲むとよく歌っていたので、覚えているのですね。

「常磐線炭坑節」です。

父は、筑豊でも働いた事のある坑夫でした。

辛く厳しい労働で、同僚たちと息を合わせなければ事故を引き寄せ、命を失くす事もある。

息を合わせるためにも歌は大事だったのだと思います。

みなさんは「バナナボート」って歌を知っているでしょうか?ジャマイカのバナナを積む舟に、バナナを運ぶ荷役夫たちが歌った労働歌だったとの事。

みんなで働く場には、歌が欠かせなかったのは世界中だった訳です。


(うんざりする渋滞にも少し良い事があります。首都高速中央環状線、小菅ジャンクションと葛西ジャンクションの間は特別な眺めだと思います。渋滞だと景色の流れもゆっくり。荒川に架かる鉄橋。常磐線でしょうか?)


危険で、きつい仕事でもみんなでやるところには歌があった。

仕事も、生活もバラバラになって行く中で歌の目的も中味も変わって来たのかも知れません。

声を合わせると言いますが、息を合わせ、心を合わるために歌って大事だった様に思います。

技術的な上手い下手でなく、息を合わせる事が大事だった。

父がどんな思いをしながら、地底の暗い坑道で働いていたかを思います。

もっとも父は、若いエネルギーに溢れていたその時代を、誇り高く語るのでありますが。


(首都高速中央環状線を羽田空港方面に走っておりますと右手にスカイツリーが見えるのですが、左手にもいやに高い展望塔が見えます。何だろう?と調べましたら「船堀タワー」との事でした。東京では、スカイツリー、東京タワーと合わせて3大タワーなんですね。はじめて知りました。)


みんなで息を合わせる場面や経験が、音楽だったり、団体競技だったりと特別なところに限られてしまった感じがします。

普段の仕事や生活では、息が詰まってばかりの様に思います。

なので「息抜き」もまたバラエティー番組頼みになっているのでしょうか?

そう言えば、私の仲間たちは飲むと良く一緒に歌います。

職場でも、生活でも、息を合わせられたら呼吸が楽になる訳です。

1人で仕事をしている時には、深呼吸。自分の呼吸が浅かったり、乱れたりしていると気の流れが滞る。

すると、余計に息が合わなくなる。

自分にばかりこだわっているのか、それとも仲間として一緒に生きようとしているのか?

それが改めて問われているのかな~とそんな感じがいたします。

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