辻川慎一つくば便り

例え分からなくても…

危険な暑さが9月になっても続くとの予報ですが、それでも朝晩には秋の気配を感じます。


高い雲に、夕焼け空が綺麗になって来ました。


昨日は、作業指示者がパソコンを通して仕事を伝えて出張に行ってしまいました。

パソコンを駆使している人たちからすれば、簡単な作業内容なのでしょうが指示されている言葉自体が私には分からない訳です。

14年前に、JR勝田車両センターに52才で配属された時の事を思い出します。専門用語ばかりで、一体何を言っているのかが分りませんでした。

ただ分からない事をどんどん聞いても、嫌がらず教えてくれる仲間たちが周りにはおりました。

同じ様に、あれこれ悪戦苦闘する訳ですが、基礎が無いのでどうにもならない訳です。

暑いのにパソコンの前で1時間半もフリーズしておりました。

エクセルではなく、スプレッドシートと言うソフトで送られたデータの整理を指示された訳ですが、土台その違いさえ分からない私でございます。

困っているのが分かった日本語学校の先生からアドバイスを頂き、ようやく指示の意味が分かった次第です。

先生方に頼まれた事はもちろん、相談事に笑顔で対応して来た事が少しは生きているのかな~なんて思いました。


(通勤途上の幼稚園にありました。)


パソコンのデスクワークの合間に、留学生のアルバイト面接のサポートも頼まれました。

言葉がまだ不自由だとの事で、バイト先のスーパーで落ち合い一緒に面接に立ち合った訳です。

スーパーは、平日午前中と土日勝負との事なんですが、留学生さんたちは平日午後が希望。

そこからして難しい訳なんですが、さらにコミュニケーションが取れないので担当者が困っているのが分かります。

「何とかしてあげたいのですが…」と言ってくれているのですが、どうも本人たちの熱意も感じられない。

終わると担当者にあいさつもしないで出て行く。

その後ろ姿を見ながら「いつもサンダルなんでしょうか?」と私が聞かれる。「スニーカーくらいあるとは思うのですが、すみません。」と私。アルバイトの面接とは言え、サポートの仕様がありませんでした。

会社に戻ると担当の先生に「どうでしたか?」と聞かれました。

「会話が不自由以前に、働かせて欲しいと言う姿勢がダメな様に思います。私が相手でも使わないと思います。サンダル履きで、髪の毛ボサボサ。業務への質問も無く、自分の希望だけは言う。基本は、会社の面接と同じだと言うところから指導しないとダメじゃないでしょうか?」
とお答えしました。

例え分からなくても、できなくてもあきらめずに通じる様に、直向きにやればきっと開けるって私の誤解なんでしょうか?

国際的には通用しないのかな?
でも少ない経験ながら、日本だけでなくドイツや韓国では通じた。

分かり合いたい。つながりたい。
先ず、その気持ちと欲求があれば、簡単に行かなくても必ず通じる。
それが、人の凄いところだと思うのです。

必要なのは、先ず技術や知識の前に相手とつながろうとする心なんだと、それが姿勢に現れると思うのです。

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