辻川慎一つくば便り

外れっぱなしだな。

昨日は、下妻の歯医者さんからひたちなか市の両親の家へ。県内とはいえかなりの移動距離でございます。

手土産に美味しかったので土浦の桃をと探したのですが、残念ながらありませんでした。

珍しい長野産の杏(あんず)を見つけたので、代わりに杏にしました。



それから、花好きな母のために欄の花。




糖分と添加物の多い「安い」ジュースを飲んでいると母が心配するので、父には果汁100%の奥久慈りんごジュースに致しました。


いずれも喜んでくれました。

母は欄を見て「好きな色だよ。父さんが怒って(別れた人がプレゼントした)花を処分してしまったから丁度良かった。」と話します。「父さんも母子をずいぶん可愛がってお金もあげていたから、仕方ないね。」と言うので「俺のせいで嫌な気持ちにさせてしまったね。」と謝りました。


父は、花もジュースも喜んでくれました。最近、ワイルドだと思ってきた父も花好きである事が分かりました。


その父が「お前は、外れっぱなしだったな。」と言う。「そうだね。色々あったけど父さんは母さんで当たりだったね。」と言うと「俺は当たったな。」と言う。

苦労の絶えなかった母が「そんな事を言ったの初めてだよ。」と嬉しそうに言いました。

「パートナーで、全然違う人生になってしまうよね。」と外しっぱなしの私の言葉に、二人とも笑いながら同意した次第でした。「まあ、お前は早く別れて良かったんじゃないか。」そんな事を言ってくれました。親と言うのは、子が幸せならそれで良いのですね。

それから、美味しく出来たぬか漬けも持って行きましたので「慎一が自分で漬けたぬか漬けを持って来てくれたよ。明日の昼にいただこう。昔から自分でやる子だったね。」と母が父に語りかけておりました。


こちらは、私の家のムクゲ(韓国の国花で無窮花・ムグンファ)す。


久しぶりに読み直した勝海舟の「氷川清話」に、日本の財政についての話しがありました。

いかに治世の術をのみこんでも、人間万事金と言うものが土台である。…見なさい。いかに仲の良い夫婦でも、金が無くなって、家政が左前になると犬も食わないケンカをするではないか。

ととても分かりやすく言っておりました。

お金は目的ではなく道具であるのですが、土台なんですね。世の中や人を治める術をいかに語ろうとも、財政を軽視すれば土台から崩れてまとまらなくなる。

勝海舟が凄いのは、財政が苦しい幕府の足元を見て「金を貸す」と言うロシアの誘惑に乗らなかった。借金の抵当のために何千万の国民が子々孫々まで苦しむ様な事があってはならない。と考えるスケールが違っていたのです。

国政、家政、そしてもちろん企業もお金を土台とする財政を、子々孫々の事を考えながら治められない者に任せたら争いが絶えなくなりめちゃめちゃになるんだよ。

どうも当たり外れの核心も、同じところにあると合点が行った次第でございます。

時あたかも国政選挙。理想や正義なんてもので人心が治まっている訳ではない。人柄も、思想も、お金の使い方に現れる。外さないためには、その現実をしっかり見なければならないのだと思います。

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