辻川慎一つくば便り

スリッパで叩かれながら考える

清掃に行った仲間たちも、運転士の仲間たちもひときわ寒さを感じるこの冬の暮れも正月も無く働いています。

私の方はと言えば、子供たちと同じ冬休みをぜいたくに過ごさせていただいております。

日頃はゆっくり話せない仲間たちとの時間も持つこともできました。

誰かのために、自分の時間を使う。
それ自体が相手へのプレゼントなんだと、若くも無くなり、自由が効かなくなって来てなおさら感じます。

だから、お互いに相手のために時間を作り、一緒に過ごし、話に耳を傾けることが、実は最高にぜいたくな時間の様に思うのです。

話の内容以上に、誰かが自分のための時間を惜しみなく作ること自体に存在の肯定がある。忙しいことや何かを理由にしたりして、決して排除しない。

人の信頼とは、分かったフリや聞いたフリの中からは生まれないのだと思う。

私の昔の言い方からすると「断固として相手の存在を肯定する!」になるでしょうか?それは、言葉だけの問題ではありません。

実際には、悩んだり迷ったりはするし、相手を信頼する気持ちがあってなんですがとことん付き合う。

そんなことの連続だったと思います。
言葉や目先の利益誘導では生み出せない信頼関係があるのだと思います。


年末に、志村けんさんの追悼ドラマをやっておりました。


家族で見ましたが、考えさせられることがたくさんありました。

特にいかりや長介さんのリーダーぶりです。志村けんさんのコメデアンとしての才能の一番の理解者でもあったのですね。

加藤茶さんも志村けんさんを認め抜いた。

いつも威張っているいかりや長介さんを笑い者にする発想も志村けんさんだった様です。

いかりや長介さんは、それを受け入れる。そこに新しい笑いが起こる。

自分を笑い者にして、見ている人を引き寄せて楽しませる。

それをチームとしてやったから支持されたのだと思います。



この正月。したたかに酔った仲間に、スリッパで頭を何度も叩かれながら「俺も、長さんに近かったのかな~。」なんて思った次第です。


組んず解れつ色んなことがありましたが、仲間たちの土俵から退場することは無かった。

仲間たちもまた、一緒の土俵に自らの意思で留まった。

そこに誰にも崩せない信頼の根本があると思うのです。



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