辻川慎一つくば便り
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あなたは私自身だと感じたから。
私は、強くも器用でもありません。たくさんの痛い失敗をして来ました。
失敗をすると、再び失敗することを恐れて身も心も硬直します。そしてさらに大きな失敗をするのです。
2005年4月25日JR福知山線での大事故で107人が死亡しました。
その電車を運転していたのが高見隆二郎運転士(当時23才)です。
高見運転士は、真面目だったからこそ追い詰められたと思う。
そして彼も人の子です。彼の責任を問われて悲しみの声さえあげられなかった親を思いました。
彼は私自身であり、彼の親も私自身でした。
私は、尼崎事故におけるJR西日本の責任を問う10周年集会に参加して、事故で娘さんを亡くされたお母さんにも会いました。
子を失い、子どもが生きた意味を問いながら気丈に立とうとするお母さんは、やはり子どもの一人を亡くしたばかりの私自身だと感じました。ただ一緒に泣き合うばかりでした。
私が強いから、誰かを守るために仲間と労働組合(動労水戸)を作った訳ではありませんでした。
苦しみ、悲しむあなたが私自身だと感じたから労働組合をやり、政治運動もやったのです。
だから、組織が先にある人たちと根本が違っていたのだとようやく気が付きました。
(JRの後輩の家でイチゴがなったと写真を送ってくれました。イチゴはとても繁殖力が強く、ツタをどんどん伸ばして行きます。但し、かなり酸っぱい。私も植えていました。)
私を励ましてくれるJRの後輩も、組合差別で転勤させられて仕事に行けなくなったことがあります。
その話を聞いた時から、彼も他人と思わなくなりました。私自身だからです。
もう少し語ります。
私が戦争に反対する気持ちになり、反戦政治闘争に関わることになった原点です。
(広島に原爆が落とされた翌日の写真です。小学生の時に目にしました。おにぎりを持つ子どもから目が離せなくなりました。私自身の様な気がしたからです。)
ベトナム戦争で、逃げまどう子どもたちの写真にも釘付けになりました。
やはり、私自身の様に感じたのです。私と同じなんじゃないか?
だから捨てて置けなかった。
偉かったり、器用だったりするのなら選ばなかった道だったと思います。
そして60を超えても、不器用さは何にも変わりません。
どうも雰囲気だけは超ベテランで、誤解されてしまう様ですが…。
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2021/06/03 13:19
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