人当たりが良いですね。
昨日の夕方も、バスのエアコン故障でした。
仕方なく窓を開けて走り、車内温度を下げながら工場に向かいました。
暑い上にプレッシャーがかかったのか、工場入り口の坂で運転研修の青年がエンスト。焦るのでバスが公道の方に後退する。さらにプレッシャーがかかり、なかなか上手く行かない。「危ない!慌てるな。」と私。
何とか停車場について「代わろうか?」と言うと「大丈夫です。」と言う。
どう言葉をかけるか、しばし考えてから「バスの運転と言うのは何が起こるか分からないんだ。運転士は一人なのだから、何が起きても心を落ち着ける事が大事なんだ。だから、良い経験をしてるんだよ。」と話しかけました。
乗客のみなさんには「お疲れのところ申し訳ありません。エアコンが故障してしまい、窓を開けて走らせて頂きます。」とマイクで状況を説明しました。「え~っ」と言われたのは一人だけで、駅に到着してからバスの出口に立ち、一人一人に「申し訳ありませんでした。お気を付けてお帰り下さい。」と声を掛けましたら、大半の方が嫌な顔をするどころか「ありがとうございますました。」と言って下さいました。
毎日、毎日、朝も夕もあいさつし続けて顔見知りにもなっている事が、こんな時に役立つのだなと改めて感じた次第でした。
いざと言う時に、こちらの大変さを理解して助けてもらえるのですね。
「暑いのは苦手なんです。」と言う青年くん。色々とやって見て、回送の時にはエアコンが動き、涼しくなって笑顔が出てきた青年くんと最後は笑い合いながら帰庫致しました。

(会社の車庫脇の森から移植したバーベナ。花言葉は「一致団結」との事であります。)
今日は、元警察官の人の研修指導でございます。もちろんあいさつや世間話はしておりましたが、差しで一緒するのは初めてでございます。
さすが交通課を担当されていた人ですので、状況判断や運転動作、安全確認は完璧に近くキビキビとしております。
回送の時には、道路標識のお話しやスピード違反取締のお話し、交通事故特に死亡事故などのお話しをしてくれました。当直で4時間仮眠時間があるけれど眠れた試しもなく、気が張りっぱなしだったとの事で、睡眠時間が短いと言われるけれどバスの運転士の方がよっぽど人間らしいと思うと、そんな話しもしてくれました。
聞いているだけでもストレスを感じてしまいました。やはり、大変な仕事なんですね。

その人が、乗客が乗る度に声を掛け、降車する時も降りて一人一人にあいさつをする私を見て「人当たりが良いですね。」と言いました。
「人当たりが良い?」久しぶりに聞きましたが、どんな意味だろう?外面が良いとは違うのか?
後で確認して見ました。
「人当たりが良い」とは、人に対する態度や接し方が穏やかで、周囲に好印象を与える人のことを指します。親しみやすく、誰に対しても分け隔てなく接するため、周囲に人が集まりやすく、良好な人間関係を築きやすい傾向があります。
との解説でございました。
全く悪い意味では無かった様です。
そう言われると、最近は一人で一服しておりますとタバコをやらない人まで来てくれて、笑顔で話しかけてくれるよな〜なんて思った次第です。
私の方は、相手を気にかけながらお話しを聞いているばかりなんですよね。
そんな中でバス運転士になった私の息子に会ったよ。元気そうだったよ。なんて知らせてくれる観光バスの運転士さんもおります。
何気に、色んな情報や便りを届けてくれるんですね。
交通労働者とは良く言ったものだと思います。人と交わり、つなげているのですね。
金銭ばかりでなく、人と人を結ぶ仕事なんだよなって改めて思います。
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