辻川慎一つくば便り
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殻を割らないと食べられないものがある。
岸恵子さんという88才になる女優さんの自伝が売れているそうです。
副題は「タマゴは割らないとオムレツは食べられない」とのこと。
タマゴは殻に包まれているので、それまで自分を包んで来た殻を割るということにつながる様に思います。
遅すぎたかも知れませんが、私も長い間自分を包んで来た殻を割りました。
それで分かったことは、いざとなると人の本性が分かるということです。
60を過ぎて、痛い思いをしながら学んだことです。
結局口先なら誰でも何とでも言えるのです。
(岸恵子さん。ショーケンこと萩原健一との映画を記憶しております。)
面白かったのは、岸恵子さんのお母さん。ダジャレばかり言ってた明るい人でしたが、戦争の時に彼女に木に登って逃げていなさいと言って、迷いもせずに空襲で燃える隣家の子を助けに行ったとの話しでした。
そして「人生は短い。やりたいことをやりなさい。」と言われたそうです。
あー。そう言う母親の子なんだなと改めて感心した訳です。
殻を割った以上、もう殻は壊れてありません。だからこそ、オムレツが食べられる。
私はというと、キッパリの仕方が、岸さんや私の母、そして妻にもに及ばないのですが、ダジャレなら毎日息子と言い合って笑っております。
なので、惜しいところなのかも知れません。
(ミツバチでしょうか?尻を向けてせっせと「ブタナ」に食らいついておりました。)
仕事では、落ち込みっ放しの私でごさいますが、職場の団らんにも癒やされます。
昨日応援に来てくれた運転士さんは、何と元競輪選手。33才で引退したとのことでした。20代から約10年間選手だったとのこと。
「節制が大変な感じですね?アルコールも飲めなかったでしょう?」と聞くと、
「そんなことないよ。部屋に一升瓶転がってたし。」と笑う。
「競輪場は、全国に50ヶ所ある。全国を周るのが楽しくてなった様なもんだよ。」
…なるほど。それで次は観光バスだったんですね。
「競輪学校は、修善寺に一つしかない。通産省管轄だから、通産省の人が多かった。実技だけでなく、法律を学ぶんだ。」
など、知らない世界の話を語っていただきました。
「競輪の自転車にはブレーキが無い。鎖骨を折らない人は腰に来るんだ。俺は、腰を痛めて辞めたんだ。同期でまだ走っているやつもいるけどね。」
一つ一つに驚くし、面白い。
体型は変わってしまったのでしょうが、オシャレな方だと感じます。
何か、好きなことをして来た人には嫌味がありませんし、話が面白い。
(「ブタナ」なんてちょっと可哀想なネーミングです。背の高いタンポポで、群生には目を惹かれます。)
農家もしている先輩は、柑橘類の育て方も話してくれます。
自分でやっていることだから説得力があります。
大人も子供も色んな人生があります。
そして色んな人に会えて、色んな話が聞ける。
酷い目にも会いましたが、人に恵まれて来た人生だと思います。
私の方は、人に語れる様な仕事をまだしておりませんので、踏ん張るしかありませんね。
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2021/06/02 13:46
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