辻川慎一つくば便り

俺の空、彼の空。

三連休の中日は、水戸に出てJRの労働組合動労水戸の木村委員長と美味しい地酒を飲みながら、たくさんのお話しを聞いて来ました。


20代、30代の若きし頃の闘いの舞台でありました懐かしき水戸の空でございます。


木村委員長は、JRの現在の状況と共に知る後輩たちの人間的成長の様子を豊かに語ってくれました。利害関係や組織関係を通した歪んだプリズムではなく、仕事や人との関わり方への姿勢を見ながら厳しくも温かな眼差しで見た後輩像が豊かに伝わって参りました。

運転士を目指しながら、私をはじめ仲間たちと共に生きる道を選択したために大事な20代に私と一緒にJR東海駅の蕎麦屋に隔離され「荒れた」時代もありましたが、一貫として仲間を大切にして来た人であります。

そして、今でも私を大事に思ってくれております。その信義を改めて深く感じながら、それに背く事の無い生き方を貫かなければならないと思いながら楽しく話しを聞かせて頂きました。


木村委員長が好きだと言う水戸の酒「純米大吟醸一品」。辛口が好きな私ですが、雑味の無いキリッとした甘さが魅力的な美味しい日本酒でございました。


尽きぬ話しと共に、お酒も進んでしまいました。束縛から解かれ自由な心で、大切な人との時間が過ごせると言う事に格別喜びを感じた次第です。

JR東日本の方は、長く続いて来た旧水戸鉄道管理局、現在の水戸支社を解体するとの事。水戸だけでなく全ての支社を無くしてしまうと言う、歴史的な改変に突き進んでいるのですね。合わせて、65才以降の雇用継続も提案されたとの事でした。

急速な高齢化と労働力不足、年金財政の危機を考えれば当然の成り行きとも思えますが「JR本体の中間管理職に一番のしわ寄せが行って、悲鳴が上がっている。」との事でした。

そうした中でも、仕事を通して自分の世界をしっかり築いている若い世代の人物を見抜き期待しながら、これからをどうするか?と考えておりました。

その様に若い世代を見て、次のために自分に何ができるか?と考えている労働組合の委員長がいると言う事が、実は一番の可能性の様に思います。

いつの時代も、実はその様な人がいて、その様な人の存在に人が引き寄せられる事によって人の深い流れが続いて来たのだと、私は思います。

時代が変わり、姿が変わっても人は、人に引き寄せられながら自分自身の世界を築き、それがまた他の人を引き寄せていく。そこに本当の歴史があるのだと思います。


いつもながらの千鳥足で、家までたどり着くのが大変でございましたが、明るいうちに帰宅するのは安全ですね。


今回は、転倒せずに帰る事が出来ました。

つくばの空をみながら、何気に「俺の空」って言う漫画の題名が浮かびました。

「俺たちが思っているほど、俺たちの存在は小さくないと思うよ。それだけの歴史を積上げて来たのだと思う。組合組織をしっかりまとめる責任を取り切っている事は、凄い事だと思う。同時に、若い後輩たちを思う気持ちも凄い。今の若い世代は、なかなか夢が持てない様に思うんだ。志しある若い世代の拠り所を作って行けたら良いよね。」と話しましたら「それも考えているんですよ。」と木村委員長は言います。

彼は、彼でしっかりと自分の空を持ち、しっかりと見て生きている人なんだと感じながら、気持ち良く、早々とダウンした連休中日でございました。

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