辻川慎一つくば便り

誰かを想って生きること

今日は、朝便、夜便に加えて昼便がございました。

睡眠時間が短い事が大変なのは、若い頃の電車運転士の経験で分かってはいるのですがなかなか辛いです。

その上に今日は、休憩時間のど真ん中乗務。機械では無いので体のリズム調整は簡単ではありませんね。

お腹が空いても不機嫌になる様に、疲れが溜まると不機嫌になります。

母が辛い時に「お前に当たってしまった。」と今になっても、子どもの頃の私に謝ります。

逆に、どれほど子どもを想って辛さを耐えたのかと思います。

なので、人が不機嫌な時に「疲れてるんだな~」と思える様になりました。

そこんところもみんな同じかと思います。子どもを見ていると、昔の自分ですからね。


去りゆく秋を愛おしむ様に、身近な紅葉を楽しんでいる人たちがたくさんいます。

母も、妻も、自分も辛いのに子を想い、人を想います。

自分の辛さより人を想う事が強いのです。

思い返して見れば、そう言う母の子でありました。


国と会社の施策より仲間を大事にする労働組合を作り、加盟した。

それだけの理由で、ありとあらゆる差別待遇を受けた仲間たち。

「辻川さん、40過ぎて19、20才の新規採用者より下に名前があるんだよ。その悔しさが分かるかい?」

「辻川さん、JR社員の扱いなんかされた事無いんだよ。」

「昇進試験を受けても名前を書いたら終わりなんだ。誰でも知っている事さ。」

挙げれば山の様にあります。

それでも、組合に踏み止まって来た仲間たちです。

私は、その悔しさを誰よりもずっと想い続けて来たと思います。それを、必ず晴らすと言う執念に変えて来ました。

その私を信頼してくれた例え少数であっても崩されない労働者の集団の闘いに、JR東日本は顔面蒼白になって来ました。

どんなに仕事が出来ても、後輩たちを育てても絶対に認めない会社。だからこそ、私はその一人一人の凄さ、集団になった時の恐るべき力を、みんなで証明し続けたと思っています。

そして、和解するでも、頭を下げるでもなく裁判に勝ち抜き、差額賃金を支払わせ、さらに10年かがりで慰謝料までもぎり取る事ができました。

高等裁判所までJR東日本の主張は論外だとバッサリと切る完全な勝利です。

みんな辛い事がありました。
でも、仲間の事を想った。

だからみんなで頑張れた。
私自身も、辛すぎる事もありましたが、いつも必ず仲間たちがいてくれました。

それを決して忘れてはならないと、改めて思います。

みんなで、誰もできないと思われて来た事をやり遂げました。



誰かを思って生きられる事の中に、人間の素晴らしさがある。

だから、疲れて辛い時にこそ、人を想う様にするのです。

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