辻川慎一つくば便り

一時休戦に思う事

雨が降りあいにくと寒い日曜日でしたが、JR時代の仲間が来たり、動労水戸の木村委員長から電話を頂いたりと心の方は温かな一日でございました。


私と同じく、故中野洋さんを師として学んで来た木村委員長は「現場の労働者が支持してくれて、一緒に闘ってもらえなくては現状を変える何の力も無い。」と言い切ります。「それを実際に引き継いで闘い抜いた辻川さんを見て来た。」と言ってもくれます。


その揺るぎなき信頼に改めて胸が熱くなります。



パレスチナガザ地区の戦争を巡って、人質交換休戦のニュース。


もちろん戦争は、直ちに、絶対に止めて欲しいと思います。

私には、おかしいと思う事があります。

ガザ地区を支配するハマスと言う組織の支持率は10パーセント。

ハマス解体を呼びかけてイスラエル軍のかつてない動員をしているネタニヤフ首相の支持率は30パーセント。末期と言われる岸田総理とおんなじくらいですね。

パレスチナ人を代表している、あるいはイスラエル国民を代表しているとはとても言えない者たちが戦争をしかけて、一般民衆が犠牲になり続けている訳です。

支持されていない者がどうして実効支配できるのでしょうか?

簡単な話しが、武力つまり暴力で黙らせている。

ハマス支配と戦争に利益のある国や人がハマスを支援し、イスラエルを擁護する事に利益のある国や人がイスラエルを武力支援している。

正当化された武力と言うのは、他国だけでなく自国内の反対者にも向いているのです。つまり、暴力や武力と民主主義は両立しません。

その構造を見ないと、ハマスが正義か、イスラエルなのか?みたいな話になってしまう訳です。

その構造そのものがおかしい。民主主義と言いながら、労働者や一般民衆の思いや声など反映していないのは、パレスチナもイスラエルも、その意味では日本も同じだと私は思います。

労働者や一般の人々の心からの支持と行動の中に力はある。


(洞峰公園には、まだ薔薇が咲いておりました。)

どんなに立派な事を言っていても、心から支持されないから独裁は腐敗するのです。そして、それは、必ず終わる時が来る。


私が、労働組合と政治党派の運動の中で学ばさせて頂いた貴重な経験から思う事です。

どちらが正しいではなく、人の思いや声を踏みにじる事で成立している全てが間違っている。

辛さや悲しみを知る普通の人たち、力が無いと思っている働く人々の心からの連帯の中にどうしようもないと思われている現実を変える力があるのではないか?

私は、そんな風に思うのです。

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