辻川慎一つくば便り

言葉が通じなくても…

昨日は、外国人実習生の健康診断の引率で残業でございました。

帰りを焦ったのかお弁当箱を社用車の中に忘れてしまいました。

「明日のお弁当は無し!」と言っておりましたが、今日もしっかりと作って頂きました。


野菜たっぷりのカレー弁当でございました。感謝するばかりです。


引率した外国人は、ベトナム、インドネシア、中国の人たちです。

ほとんど日本語が分からないですし、お互いの国の言葉も分かりません。

でも、何だか身振り手振りでコミュニケーションを取ります。

例えば問診だと、オデコや、のどや、お腹に手を当てて痛そうな顔をすると、無い無いと笑顔で手を横に振ってくれます。

ちょっとした事でも様子を見ながらフォローすると、スムーズに事が運びます。

彼ら自身も国境を越えて仲が良い。
異国に来て働く仲間同士になるのですね。

中国の人が採血が遅いので、インドネシアの青年がどうした?と自分の腕を指差す。中国人の青年が腕をまくると3か所止血されていました。

みんなでエーッ3か所かよ!と3本指を立てて一緒になって笑い合う。

私も一緒になって笑いましたが、ささいな話題でみんなで盛り上がる事自体を楽しく感じます。


(小貝川ふれあい公園です。コスモスはこれからでした。)


これから配属されて働く場所はバラバラです。

それでも、ささやかな出会いと縁を大事にしている様に私には思えました。

「労働者に国境は無い」と言う言葉がありますが、ロシアやウクライナを見ても国境など要らないと思いませんか?

観光で日本に来る外国人は、裕福なのかも知れません。

それに対して出稼ぎで働きに来る外国人は可哀想?と言うのも上目線の様に思います。

今の時代と世界を生きる同じ仲間たちですよね。

私には何の力もありませんが、仲間たちを無事に迎え、無事に送り出す。それぞれの存在と人生を決して軽く見ない事が、手抜きしない自分の仕事にこそ現れる。

労働組合や政党が堕落した根本に、労働と人間に対する軽視があるんじゃないかな。生きる意味を問われながら、働くしか生きられないの者の事を、働いた事も無く偉そうに話す人に分かるはずが無いのです。

言葉が話せたとしても、心は通じない人がいる。

そう思いませんか?みなさん。

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