辻川慎一つくば便り

観光バス車両を運転する。

今月は、25日が日曜日なので今日が「Pay day」給料日でございます。被扶養者がいる時は、いくらあるのかハラハラする日でしたが、自分の扶養だけだと何とかなる。

個別の会社が悪いと言う訳ではなく、日本の経済成長だけに軸を置いて来た賃金制度そのものの限界が見えて来る様に思います。

家族を持たずに一人なら何とかなる。面倒な結婚なんかしたくないって、一人暮らしの人だらけで、高齢化と少子化が凄い勢いで進んでいます。

一体、この国はどうなるのでしょうか?

ともあれ、今月から67才フルタイムパートの日給労働者の私も3000円の賃上げになりました。

期待していませんでしたので、3000円でも嬉しく感じます。賃上げが無い人たちだってたくさんいるのですから。


くたびれ顔ですみません。


今週は、離婚した妻が家を出て行き、変化に戸惑いながらの「お一人様」生活に入る中、仕事の方もバス車両のやりくりで急きょ観光バス用の車両を運転する事になりました。

何しろ「レクサスと軽自動車くらい違うよ。」とベテラン運転士さんが言う乗り心地はもちろんの事、装備も値段も違います。なので慣れないのに傷も付けられない!と緊張するのでございます。

やっぱり安い一般乗降用のバスの方が、例え古くてクセがあろうとも私には気楽な相棒なのでございます。

あまり立派なものや高価なものが合わないし、落ち着かないんですね。


コックピットのスイッチ類もたくさんあって、何がどのスイッチなのか発車前に確認致します。


古いのはシンプルで、扱いも楽なのであります。

で、運転して見ますとやっぱり月とスッポンてやつでしょうか、驚くほど快適なのでございます。

大体ディーゼルエンジン特有の音や振動がしないのです。シフトチェンジして加速して行きますとヒュー、ヒューと言う感じで走る。別物なのでございます。

ところで観光バスは、乗客が風景を楽しめる様にと床が高くなったハイデッカーになっております。そうしますと屋根が高い。その上にエアコンの機器が乗りますのでかなりの高さがあります。

工場の乗降場の雨避けひさしに、当たるのではないか?「確認して入ってくれ」と言うミッションまで来てしまいました。運転席からは当然ながら見えません。乗客を降ろしてから、僅かの時間で確認しろと言う訳です。

工場の企業から仕事を頂いている関係ですから、絶対にぶつけずに乗降させなさいと言うミッションなんですね。

しかも、他のバスも次々と来ますのでもたもたしていられない状況なのでございます。

手前で乗客を降ろし、急ぎ確認したのですがやはりギリギリなんですね。

一か八か、なんてやってぶつけたら私も終わる。

私の決断は、勇気が無いと言われようともひさしを避ける。つまり逃げる事にしたのです。

と言う訳で、朝の乗務は逃げて無事に終わったのでした。

もちろん、その様に判断がつかないので避けましたと上司には報告致しました。

イケイケどんどんでやって、たくさん痛い思いもして来ましたので、引くと言う決断をようやくできる様になったのかな〜なんて思います。



そんな訳で、初めての観光バス運転を楽しむどころか疲れてしまった私でした。


これから、金曜ラッシュの中を観光バスで走ります。

観光バスってロングランをゆったり運転して走るバスなんですね。他の作業に余裕があればゆったりとした感覚で走れます。

ベトナム人実習生の人たちも「ステキです!」って喜んでおりました。

何を置いても安全第一。プライベートで何があろうとも、必要な事以外に余計な事は考えるな!って、大切な事だよなって思います。

誰かに、何かを期待していても期待に外れると失望したり、イライラするだけ。期待はせずに自分のやる事に集中する。

それって、生き方の極意そのものでもある様に思います。

それでは行って来ます。なんとしても無事にやって来たいと思います。高齢だろうとパートだろうとプロドライバーの端くれですので。

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