辻川慎一つくば便り

良いことばかりはありゃしない

おはようございます。
寝不足でフラフラしていましたので、祝日の今日はゆっくり寝ようと思ったのですが、2時、3時、4時に目覚めて結局眠れなくなり起きました。寝床に入ったのが23時でしたので、やはり5時間でした。

仕事への強迫観念なんでしょうか?義務感なんでしょうか?それとも習慣になってしまったのか?

人と言うのは簡単じゃないですよね。仲間たちには「65才になったらもう働きたくない」と言う人もかなりいますが、それはそれで分かります。

でも若い人だって同じ人も多いですよね。誰かに使われながら、何のために働くの?


2009年に58才で亡くなった忌野清志郎さん。


原発メーカーであった東芝が、東芝EMIと言う音楽会社をやっていた時に「サマータイムブルース」と言う強烈な反原発のカバー曲を出して発売禁止されました。

ところで、この曲の原曲は、働く十代の働く若者の「救いの無い現実」を歌ったものだったのです。


こちらです。1958年に出された歌でした。働きづくめで希望がもてない若者の現状を、おかしみを込めながらロカビリーで表現して色んな人がカバーして歌い継いでいる名曲なんですね。誰に訴えても救いがない。「国連に訴えてやる」と言う歌詞も、笑えます。


原曲の歌詞に近い歌も忌野清志郎さんは「ボスしけてるぜ」と言う曲で歌っていました。

機会があったら聴いてみて下さい。

同じ様に労働者を歌っている曲に「良いことばかりはありゃしない」があります。

「金が欲しくて働いて〜眠るだけ〜♪」

と言う歌詞が印象的ですが、眠れないと疲れて眠れるのもそんなに悪くない。なんて思ったりします。

何せ欲をかいて、金に追われ続けて死んで行った会社経営者も見て来ましたので。絶えず成長していないと生き残れない過酷さは、労働者に強いられているだけでは無いのです。

良い思いをしているのは、ほんの一握り。おかしな人間世界の現状だと思います。

https://youtu.be/Rzu-MyrhWBU?si=fMQzzcwbgpQWEmHX

そんな中だからこそ、それでも人らしく生きようとしている労働者の輝きを見るのが楽しいのだと思います。

嫌な面や、ダメな面より良いと感じるところを見つける。

例えば、昨日初めてあいさつを返してくれた青年労働者は、茶髪でちょっと周りと違う格好で通勤しています。

昔風で云うとトッポイ。
バス停など気にせず、途中で乗せろと手を上げる。まあ、ちょっと掟破りなんです。

それでも私は、停まって「お疲れさまでした〜。」と声をかけて来ました。会社に報告すれば「止まらんで良い」と言われるでしょう。

でも、その青年はバス停でみんなと乗る時は、女性はもちろん他の人に譲ってから乗車するのです。降車も他の人が降りてから。

掟破りなんだけど、他の人を無視している人じゃないのです。

私が見ているのは、縁石や障害物や周りの車だけでなく人も見ている。

そして、あ〜この人もおんなじ労働者なんだよな~って感じるのが楽しい。



でも、私の前任者の人が勤務時間が終わる1時間も前に、同僚を置いて先に帰っていたために、バスを清掃しながら同僚たちの乗務が無事に終わるのを待っている私が「今度のやつは帰らずに超勤稼ぎをしている」と言う噂を立てられていると聞きました。


教えてくれた同僚が「辻川さん。金が着くんですか?」と言うので「バスを清掃しながら、みなさんが無事に帰ったのを確認して、勤務終了時間までいるだけで金なんか付く訳ないじゃないですか。」とお答えする。

そう言われると急に顔を背ける人がいるのが思い当たりました。

なるほど私の当たり前が、誰しもの当たり前で無い事を学びつつ、ちょっとガッカリした訳です。

まったく「良いことばかりはありゃしない」の歌通りでございます。それでも同僚にはだんだんとそれが誤解だと理解されて来たみたいで昨日も笑顔で「お疲れさまでした〜!」でお別れできました。労働者の世界だと、悪いことばかりでもありません。

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