知らなくてもある現実
私が勤めている会社のオーナーとは、実は30年以上の付き合いがあります。
1990年頃に、分割民営化で国鉄を去った先輩が労働組合を作ると言うので協力を求められて手伝った時に、会社経営の若き後継者として入社したばかりの人でございました。
お互いに立場は違うのですが、苦労を分かち合って来た人でもあります。
国鉄・JRと闘い、解雇された組合員を守りながら次への闘いに挑んでいた私の恩師中野洋さんの「労働者は食わせてなんぼだよ。」と言う言葉を伝えたら「その通りだと思う」と言い、自らの経営のベースにして来た人でもあります。

(キュウリの花にシジミチョウ。)
今日は、その方のお誘いで昼食を共にしました。
「最近はベトナム人の検挙が凄いですね。配属先が合わないと逃げるしかないので、結局悪い事をする事になりオーバーステイで捕まりますね。転職OKにしていく様ですが、良くなりますかね?」と私が聞くと。
「そうベトナム人ばかりと言っても良いくらいだね。結局ね円安の問題もあるけどベトナム人の場合、送り出し機関がサラ金並みの借金を負わせるから、まともに仕事をしても仕送りもできない状況になってる事が問題なんだよね。」と言う。
「結局、ベトナム共産党が握っている訳ですか?」
「ベトナムには7大財閥があると言われている。」
「つまり共産党の幹部なんですね?」
「そう言う事です。」
「結局、資本主義だろうが社会主義だろうが権力を握った者の勝ちなんですね~。」
そんなお話しもしました。
理想で飯は食わせられないので、裏事情もしっかり押さえなければ通用しないと言うのも、痛い思いをしながら会得して来た事なんですね。
単純では無い訳です。
ベトナムの人たちの戦争とは一体何だったのか?と思ってしまいます。

(トマトが赤くなって来ました。待っていたのですが不思議ですね~。)
都知事選挙も、国政選挙も、一体誰のための選挙なのかな~なんて思ってしまいます。
誰が、どの集団が権力と利権を握るのか?なんでしょうか。
あるいは世界ルールの主導権をどの国家の権力者が握るのか?でしょうか?
そう言う事全てが行き詰まっている様に思うのは、私だけなんでしょうか?
人間自身も説明できない自然のバランスで生きている事と謙虚に向き合う事からと思います。
見えなくても、バランスの崩れはいつか一気に現れる。
そんな風に思ってしまいます。
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