じ~んとする事。
「〇〇は敵だ!」と自分たちの価値観で、人も何かを分類して分かりやすく整理すると言うのは人間の脳の働きの特性ではあるのですが、ところが自然も、そこから生まれた人間も分けても分からない。50億年に渡って進化して来た生命の歴史とその連鎖について、ゲノムレベルで解明できたとしても分からない。
分かった気になっているだけなんですね。例えば、生命の連鎖の中で土の中の菌等がどんな関連性を持って存在して来たのか?一体どれほど存在するのか?なんて事も分からないそうであります。
「新種」のウィルスが出た!とビビリ、化学薬品で「絶滅」できる。と言う発想自体がDDTの時代から変わらない事に、一体どれだけの「革新派」の人たちが分かっているのでしょうか?なんて思います。
分類して、相手を非難して、自分の特別性を強調している時点で、大して変わらないのだと思う訳です。

(わが家の無農薬大葉は、オンブバッタの大好物の様で例年穴だらけになります。それを食べるのは鳥たち。殺虫剤を使ったら…見た目綺麗な野菜になりますね。それを食べるのは誰?「嫌なヤツは殺せば良い。」と言う考え方で安泰って、私たちは日常的にやってないでしょうか?)
ローカルなニュースで、茨城県の鹿島と言うところで学校長をやっていた人が「再任用」を受けずに大型二種免許を取って、バス運転士に挑戦している事が紹介されました。
60才との事でした。62才で挑戦した私。先輩方に「60才でいきなり大型は無謀だよ。マイクロ→中型→大型と慣れて行かないとね。」と言われながら、いきなり大型をやってかなり失敗をしたので「現実は、大変だろうな。」と思います。
でも、自分でやりたくての挑戦なので、前職が何であろうと頑張る様にも思います。

(一体何匹いるのかな~?虫がたくさんいるので、アマガエルたちもたくさん住んでいます。ミョウガの葉にも二匹おりました。嫌〜な蚊も食べてくれているのですよね。)
昨日は、運転士不足の中会社の取締役で業務全般に責任を取っている人が、大型バスを運転して私が担当している工場の従業員送迎に来ました。
その人が(トイレが施設内なので)入館カードを持っている私に、トイレの案内を頼みました。
私が、自分用の使い古しの携帯スリッパをお貸ししましたら、用を足して私に返却する前に自らの手で汚れを叩いてから返してくれました。
私は建物の外から見ていましたので、私が見ている事は知らないのでございます。じ~んと来ました。
本社のトイレ掃除も、この取締役がいつも担当で便器をスポンジ手洗いしているのも見ております。
乗務したからと言って私たちの様に休んでいる分けではなく、担当業務に責任を持たれております。
乗務後も翌日の配置指示のために仕事をします。
「少しは休めていますか?」と尋ねると「幸い頑丈にできていますから。それに取締役になったら労基法には守られないのですよ。」と言う。
とても真似はできないな~と思いながら、人として凄いと感動さえ致します。
経営者は敵だ!とか、管理者は敵だ!とか資本家は敵だ!とか何だか簡単に割り切って囲い込む時代もありましたし、いまだにそう言うところに安住している人たちもいる様です。
嫌なヤツは打倒しろ!
ならば、最高に効くのは殺虫剤や除草剤ですね。
最後は、核兵器と言う訳です。
そろそろ同じ穴にいる事に気付いた方が良い様に思います。
人や命をなめた人と、敬意を持って大切にする人。
私は、後者を尊敬するし、自分もそうありたいと思うのです。
今週最終乗務。雨の中、頑張ります!
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