辻川慎一つくば便り

明日はもっと面白い。

みなさま、お疲れ様です。

私が早めに出勤すると「いつも早いですね!やはり、昔からですか?」と関東鉄道で働いていた警備会社の人に聞かれました。私がJRにいた事を話した人です。

「そうですね。万一の備えで『早め出場』でしたから。」とお話しすると「私もそうなんです。」と言う。

「本当は7割の給料で関東鉄道に残れたんだけど、職場のトラブルなんかで呼び出されると胸が苦しくなって行くのが大変だったんです。」とも話される。

「もしかして助役さんでしたか?」と聞きましたら「車両基地の区長をやってたんです。運転士もいて140人以上いたかな。」と言う。

「いや〜凄いじゃないですか。なろうとしても簡単にはなれないですよね?」と言うと「ただの年功序列ですよ。」と謙遜される。

「今は時給で給料は低いけど、あんな思いはもうしたくないし、俺には合わないと思ったんだ。今の方が良いよ。」

「奥さんは反対しなかったのですか?」と尋ねると「そうかもしれないけど、私が元気でいた方が良いと思ってくれてるみたいだね。」

「良い奥さんですね~。」と言うと「そうですね。」と笑いました。



この人は、TX(つくばエクスプレス)の開業支援にも行った話しもしてくれました。

関鉄、京成、JR、日立電鉄からも来ていたとの事。

「そのままTXに残りたい人もいたでしょうね?」と聞くと「それが出来ないと言う協定だった。ただ日立電鉄の人だけは本体が倒産・廃線になったので、そのまま運転士になれたんだ。」

「へぇー。そうだったのですか。知りませんでした。」

ネットを見て見たら確かに日立電鉄から11人がTXの運転士になったとありました。

「それからねTXには鉄道以外の営業活動が禁止されているんだよ。」とのお話。

「なるほど民間企業でないからの縛りなんですね。駅ナカなんか展開出来ない訳だ。」

「そうなんです。」との事。

調べると茨城県を始め周辺自治体が株主で、社長は国土交通省の天下り。公営企業と言う訳です。鉄道営業だけだと経営はなかなか苦しい様です。

つくばからの延伸話しがそんなに簡単な事ではない構造も見えて来ます。

JRのエルダー再雇用で、23年間仲間たちと鉄道業務から隔離した事を再び強いる事を容認せず、とことん闘ってJRを去った私と、同じ鉄道の現場長に嫌気がさして辞めた人が何だか意気投合する。今や時給労働者同士でございます。

人の縁とは誠に不思議で面白いと思います。鉄道労働者だったからこそわかり合うのも早い訳です。

本質では垣根は無いのだと思います。
国境だって瞬く間に超えられるのですから。


同じ鉄道員のブログ読者から、67年前(私が生まれた年)に廃止になった十勝鉄道の遺構が発掘されたニュースの掲載も依頼されました。


忘れられない思い出に対する執念なんでしょうか?

見つかるはず無いと言われていたのを発掘したそうです。

好きな人には宝物の発見なんですね。

シンドバッドの冒険みたいに。

https://mainichi.jp/articles/20240513/k00/00m/040/170000c

私の物語の続きは明日に。明日はもっと面白い。…はずです。

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