辻川慎一つくば便り

故郷の話し、食べ物の話し。

日本語検定の試験に失敗してしまったと聞いて心配していた留学生が「辻川さんの名前を間違えてしまいました。」と謝ってくれました。

「大丈夫です。覚えてもらえた事の方が嬉しいです。元気そうなので安心しました。」と話しました。

「故郷は、中国のどこですか?」と聞くと「河南省です。」と言う。

「河南省で生まれましたが、働いていたのは香港です。」

「そうですか!それから日本に来たのですね。凄いな~。」と話す。

「辻川さんはしゃぶしゃぶ食べたことありますか?」と画像を見せてくれました。


「あー火鍋ですね!ありますよ。とても辛いです。」


「そうです。とても辛いです。でも香港はあまり辛くありません。色んな国の人がいるからです。」

「そうなんですか。辛い方が好きなんですね?」

「はい!」と良い笑顔が返って来ました。

別の中国からの留学生は、既に結婚されていて家族と離れて勉強をしています。

湖南省の方です。


「景色の綺麗なところですよね?」と言うと「はい。日本の夏より暑いところです。」と話してくれました。


故郷と食べ物は、切れない関係なんだろうなと改めて思います。

違う国に来て、言葉も食べ物も習慣も違う中で懸命に生きているのですね。

何ができる訳でもありませんが、心のつながりが生きる糧であるのは万国共通の様に思います。

そして食べ物を楽しみ、大事にする事は、人のつながりを作る。

妻の料理が、仲間たちをつなぎ直してくれた。

思えば、世界の人々が料理と会食を楽しみます。

だから孤食には、人としての日々の豊かなつながりが欠けてしまう様に思います。

留学生の話を聞きながら、先ずは食べる事を見直したいなんて思いました。


お弁当は、一人で食べるのですが、しっかりとつながりを感じながらいただきます。

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