辻川慎一つくば便り

惜しい私とヒーローな人たち

ずいぶんと気温が下がって来ました。今朝は寒いくらいでした。

私の方、今日は久しぶりの小学校送迎担当です。

学校ですから朝の出勤は変わらずとも、下校を迎える午後は企業の送迎より早い。つまり、休憩(待機)時間が短いのです。

と言う訳で、今日は妻にお願いしてお弁当を作って頂き、公園ランチでございす。


トマトを入れますと「四色丼」弁当でした。


グレープジュースは、長くお世話になって来たベテランドライバーの「元所長」さんから頂きました。

良く食事にも誘って頂くのですが「あー辻川さんには、奥さんの料理があったね。」と言ってくれます。

公園に行く前に、休憩室でお弁当を温めていましたら出退勤打刻に来る介助人さんたちに次々と声をかけられ「いじられ」ます。

運転士もやり介助人もやりましたので、一人一人がどれほど真剣に仕事をしているのか見て来ました。

みなさんが先輩であり、先生でしたので私は同僚でもあり「教え子」でもある訳です。

「辻川さんがバスを運転している時に交差点で手を降ったのに、まっすぐ前を見ていて気がついてくれなかったよ。」とか言われて「すみません。相変わらず余裕が無いんです。無視した訳じゃないんです。」と謝る。

別の人には「『愛され弁当』だね〜?」と言われて「はっ?はいー。」とか。

まあ一人一人が声をかけて下さいます。有り難いです。


昨日は、観光バスの運転士さんからリフト付きバスの椅子を取り外す作業の手伝いを頼まれました。


車椅子のお客様にもバス旅行が楽しんでもらえる様に、リフト付きの大型観光バスがございます。

車椅子の数に合わせて、座席を取り外
しスペースを作れる仕様です。

関心がありましたし、喜んで手伝わせて頂きました。

ツアーが終わると元に戻すのですが、椅子が結構重いので、一人では大変な作業です。

まずは、テキパキと取り外し作業をする運転士さんの作業を感心して見ながら、手順も見せて頂きます。

もう一人の運転士さんがリフトを操作するので、私はリフトに乗って椅子の片方を持って一緒に運ぶ担当をしました。全部で8脚。リフトが狭いのでお互いに転落しない様に声を掛け合います。

運んでいるうちに汗が出て来ます。

でも、気をつけ合い、協力し合って一つの作業をする事ってなんて楽しいんでしょう!

JRの勝田車両センター時代を思い出しました。

たぶん、その時代が無かったらチームで協力して何かを達成すると言う喜びが体感として分からなかったかも知れないと思います。

お疲れ様でした。助かりました。ありがとう!とリフト付きバスの運転士さんが言ってくれましたが、私の方は楽しいので「また、言って下さい。喜んでやります。」と返しました。


会社の仕事であるのに、その運転士さんがお礼にと買ってくれました。


私には、その運転士さんがヒーローに見えます。バスタイヤのトルク管理もできる。車検前の検査や修繕もできる。

大変な作業でも嫌な顔をせずに淡々とする。そして自ら運転もするのです。

何をやらせても必ずどこか抜けたり、惜しいところでバスを擦ってしまったりなので、先輩同僚のみなさん一人一人が私のヒーローなのでございます。介助人さんもです。

そんなみなさんが、力を合わせて一つの事を一緒にできたらどんなにか愉しい事でしょう。惜しい私だからこそ見えるのかも知れません。

そう簡単な事ではないでしょうが、人はそうして辛い労働を愉しんで生きて来た様に思います。

昔は田植えも、鉄道の仕事もみんなで支え合い、力を合わせる事を愉しんだのですから。

独占するより、分け合う事に人間として生る本当の喜びがある様に思います。

https://youtu.be/0IA3ZvCkRkQ

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