辻川慎一つくば便り

必要とされる喜びとホリック

昼間は汗をかくほど暑く、夜は肌寒い。こんな条件が紅葉には適しているのでしょうか?既に美しい感じがしています。色んな事がありますが、新しい始まりを迎えるのに一時一時を大事にする。

またとない一瞬を刻み込みながら豊かに過ごそうよ!そんな事を教えてくれている様に思います。


(休日、土浦市の郊外に6月にオープンした「森のカフェ」に行って来ました。)


たくさんの留学生を迎えるために、めっちゃ忙しいピークが過ぎ仕事量が減ると「もう俺は必要無いのかな~」なんて言う不安に陥ります。

仕事に加えて労働組合や政治党派で「辻川さんでなければ…」と言われ続け、必要とされる事に応え続けて約半世紀。「ワーカホリック」(仕事中毒)と言う言葉がありますが、似た様なものだったと思います。家族もかえりみず、必要とされる事へ応え続ける。精神のバランスを取るのに、アルコホリック(依存症)にもなっていました。

そう言う事を冷静に見られる様になって来たのは、妻のお陰です。


必要とされる喜びと必要とされなくなる事への不安は、常に精神の緊張をもたらしミスを誘発する。完全にやらなければ「期待」を裏切ると言う脅迫感から、怒りっぽくなる訳です。


「昔のあなたは、常に眉間に深くシワを寄せていたよ。」と妻が言います。

昔からのクセが抜けないのか、依頼された仕事をとにかく全力でやり切り、ヘトヘトになる。そうでないと不安なんですね。

で、余裕ができると「もう必要無いのではないか?」と不安になる。

要するにいつも不安になっている訳です。なので、そんな私の笑顔は不安を隠すためになっていた訳です。

実は、言葉にしなくても人はそれを心で見抜いているのだと思います。



留学生の居室準備のために大汗をかいて、ダンボール等のゴミを車に積んでいると小学生の男の子が帰って来ました。


もちろん初対面ですが、笑顔で「お帰り!」と言うと「ただいま!」って返してくれました。

昔だと誘拐犯、今どきだとジャニー喜多川だと思われないか?なんて心配になるのが悲しい訳ですが、人として大人とし嬉しい瞬間でございました。

昔、遠足でバスに乗っておにぎりを食べようとした時に、トラックの運転手さんと目が合い微笑みあった事がありました。

私自身のそんなささいな事が、人を信頼し、自分を大事にできる経験の一つになっている訳です。

私の必要度がガクンと下がった昨日、留学生も、先生も、会社の同僚も幹部も出会う人みんなが笑顔になる不思議な日でございました。

どうも私への必要とは、私が考えて来た脅迫的な必要とは違うのかなと改めて思った日でしございました。

人への姿勢を人は心で感じる。

留学生の居室準備で、アパートの住人が私の車が邪魔で怒っていました。直ぐに行って誠心誠意謝りました。そしたら「もう良いよ」と私の車が出られる様に避けてくれました。

トラブルなんですが、それも嬉しかった。



今日もみなさんと一緒に何とか良い日であります様に!

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