辻川慎一つくば便り

微笑み返し

朝の乗務が終わり、窓も水拭き、乾いたタオルで乾拭きして「終わったー!」と思いましたら南風の強風が吹き出し、畑の土が舞い上がる。台無しでございました。

セラビィ…これが人生さでございます。



前が見えないくらい凄い舞い上がり方です。青空が土色に見えました。


今朝の発車前に、以前特別支援学校のスクールバスを運転していた時にお世話になった介助人さんにあいさつしました。

「奥さん元気?」と聞くので「元気ですが、ぶつかる事が多いですね。」と言いましたら「ぶつかれる人がいるだけ幸せだよ。」と笑う。旦那さんを亡くされた別の介助人さんが「生きているからできる事なんですよ。」と笑いながら話しました。

短いやり取りですが、色んな人生を背負って生きて来られた人の実感がこもった言葉が胸に残りました。

生きているからだよ。死んでしまったらケンカも何もできない。だから生きているうちに大切にしないとね。

そんな実感のこもったメッセージを受け取った様に思いました。


(春一番が掃除したてのサッシの窓に♫で始まるキャンディーズの歌を思い出しました。1978年私が国鉄で働き出した頃のヒット曲です。)


最近私は、キリスト教などの一神教と東洋の仏教、特に日本の仏教の教えが根本から違う事。そしてその影響の深さをとても感じております。

一神教だと、人間の外にいる神様に救いを求めるのに対して、仏教は人間自身の中に仏(ほとけ・神様)があり、仏の道を歩む事が極楽への道なんだと言う考え方なんですね。つまり、生き方についての教えと言う事です。

ブッダの教えで大切な事が3つあります。「殺すことなかれ。盗むことなかれ。(酒を)飲む事なかれ。」
何か戒律みたいな捉え方でなく、命あるもの、全てのもの、そして自分の身体と心を大切にしなさいって事。つまりその様にして生きないと、せっかく生を受けたのにとてももったいないんだよ。

そう教えているのだと思います。

せっかく奇跡の様に出会っているのに、もったいない事ばがりして来なかったのか?

もちろん、そんなに上手くも行かないし、良い事なんか無い感じがします。

だからこそ、大切にしないともったいない。

そう考えるともったいない事だらけに思えます。

たくさん生産して、たくさん捨てて、人もまたたくさん捨ててしまって来なかったかな?

ブッダ自身は、伝道し歩き続けて行き倒れになって死んだそうです。そして仏になった。

行き倒れや孤独死がいけない訳ではなく、その人が生きた事を大切にできない事がもったいなく、残念な現実の様に思います。

誰も、最後は一人でこの世を去らなければならない。そこんとこは平等なんですね。

色んな事はある。でも、その人その人の世界や足跡を尊重して大切にできたなら、それは決して不幸な死ではない。

何か大切な事を置き去りにして、生きている事や死を粗末にしてはいないのか?

良く、深く考え無ければならない時代が来ている様に思います。

まあ、私がそんな年を迎えたと言う事かも知れませんが、高齢化社会だからこそ大切な事を取り戻すチャンスにも思えます。

アン・ドゥ・トロワ♫

https://youtu.be/XDBUa-man9k?si=vnLyZ395KQhb1nl6

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R