辻川慎一つくば便り

マイナス8℃にスノームーン

近隣の梅が咲きだし「春一番が吹くかも」と言う日の今朝の車庫は、マイナス5℃。「バスの中は、マイナス8℃になってたよ。めちゃくちゃ寒い。」と言う同僚と事務所のストーブで指を温め合いました。

大きなやかんの蓋をあけて「お手をどうぞ」と言うオチャメな同僚もいて、「あー、そう言えば昔学校で牛乳瓶を入れて温めたね。」「そうそう、昭和な思いでですね。」と話していると、オチャメさんが「俺はテトラパックだからそんなに古くないよ。」と威張る。「ちょっと新しい振りをしても、今の子どもたちには分かりませんよね。」と私。

寒い中でも、みんなで笑い合っての発車でございました。

そんなひと時がとても楽しく感じます。


今朝は2月の満月でございました。

色んな光が周りにあると、全然焦点が合いませんが、自分の影だけはくっきり写りました。超足長おじさんです。

2月の満月は「スノームーン」寒い雪の中に凛として現れるので、自律を象徴する様です。

寒さにもびくともしない姿に、他者からの支配や制約を受けずに、自らの価値観や理念に基づいて判断・行動する自律を見る。

そして、満月は太陽の光を真正面から受けた姿を見ますので、真正面から対象を見る事で自分の姿が見える。客観視できるのだと言う事も示していると言われています。

相手や対象を真正面から見ないと自分も見えない。つまり、自律できないのでフラフラしていると言う訳です。


(こんな風に撮れたら良いのですが。)


自律神経失調気味で、突然フラっとする私にも学びの満月でございます。周りの人や物事を、自分の思い込みや先入観から見るのでなく、真正面から見れた時に自分が見えて来ると言うのは、その通りだと思います。

自分からは、自分は見えない。相手をちゃんと見えた時に自分がくっきり見えて来る。

先日、80才を越えたJRの元本社幹部の方が、歩くのが不自由になったのにわざわざ会いに来てくれました。

自分もフラっとしてしまう事に、しっかり気をつけながら、その有り難い先輩を目一杯気遣う私がおりました。

67才で年だなんて、そんな先輩の前で言ってられないのでございます。

無事に過ごして頂き、失礼が無いように気をつけて、無事に見送る。

有り難い先輩をしっかり見ながら、お話しを受けとめながら、何より見えて来たのは自分自身の存在と歩みでございました。

ボヤけていた事がはっきり見えて来たのです。

つまり、私に取ってのスノームーンだった訳です。

厳しく難しい時代に、立場は違えど真正面から向き合って来た。だから分かり合えるだけでなく、会って話す事ではっきりと見える事がある。

出会いに偶然は無いとも言います。
諦めずにその生き方を続けなさい。
もっとはっきりと、もっとしっかりと歩み続けなさい。

そんな大切なメッセージを直接頂いた様に感じています。

夜明け前が一番寒い様に、春の訪れをこの寒さが知らせているのだと思います。

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