辻川慎一つくば便り

待機時間

今日は、朝夕の送迎に加えて昼の送迎があります。

昼の「迎車」から「送り」まで約2時間の待機時間。

時間がある様ですが、準備もありますので他の同僚たちはエアコンをかけて自分の車で休んでいたり、狭い部屋で椅子で休んだりしています。

私の方は、会社から車で5分くらいのところにある道端の木陰で休む事にしました。

神経を休めるための、ちょっとした気分転換の「贅沢」ですが、脇を車がかなりのスピードで行き来しますので静かな環境とは行きません。



外国人実習生の送迎で休みなく武蔵村山まで走り、戻って来た時に見つけた場所です。


疲れ切っていたので、その時には車の往来も関係なく30分ほど寝てしまった場所でもあります。

バスの運転士も、顧客のニーズがあって成り立つ仕事ですので、こちらの都合でなく相手の都合次第。なので時間が定まらないのが辛いところかもしれません。


(国鉄・JR時代を一緒に生きた仲間が、たくさんのハマグリを送ってくれました。早速妻がハマグリ汁を作ってくれました。美味しく頂きながら、仲間たちとの帰らざる日々を思いました。)


昨日の私には添乗運転士がおりました。

私は、私のバスルートと停留所を教え、その人が貸し切りバスの基本業務を私に教えるという事でした。

基本をきっちりやっている人なのでとても助かりました。分からない事や気付かなかった事をたくさん学べました。

ところでちょっと気になった事もありました。「これをやって置かないと、後から注意される。」「クレームが来る。」とほとんどの作業について言うのです。

注意されるから気をつけるという事だと、注意されなければ良いにならないのかな?なんて思う訳です。

その人は、私よりずっと若い人で、ずいぶんと大変な思いをしながら頑張っていると思うのですが、何故かクレームを受けやすいのです。

例えば「安全のためにシートベルトの着用をお願いします。」というアナウンスを客席に向かってではなく、言わなければならないから言っている感じがした訳です。やらないと注意されるからという感じです。

そうしますとせっかく腕もあり、自分の目がある人なのに、それが「クレーム」や「注意」される事に支配されてしまい相手(乗客)に向かなくなってしまうのだと思います。

丁寧に見えるけれども、相手が厳しければ厳しい人ほどうわべだけじゃないか?って見えてしまう。

そう言う事なのかもしれません。

優しくて、一生懸命に生きる人ほど傷ついて、人間不信になったりする訳ですが、状況は違えども相手も同じなのだと思います。

だから、周りの見方でなく自分自身の心の目で人を見る。関心と興味を持ち礼節を忘れず(ここは、私も苦手なんですが)、つながれたら嬉しい。

貸し切りバス運転士さんたちの末端になり、遅い便の人たちが仲間を待ってワイワイやっている。

早く帰りたいのではありますが、私もその和の中に飛び込みます。

あ〜労働者の連帯ってこうだよなと国鉄・JR時代を思い出します。

それは、過去ではなく今なのだと。

さて長い乗務の時間が来た様です。

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