辻川慎一つくば便り

富士山40度

昨日もぶるんぶるん汗を流しながら仕事を致しました。

年下の先輩が運転するトラックで筑西まで重い荷物を運びました。

大型バスの運転士になって一年以上働いていた懐かしい職場です。

カンカン照りの中で荷物を降ろしていると、偶然なのですが大型バスの訓練でベテラン運転士と実習中の方が来られました。

先生運転士は、かつて私にバス運転の大変さと喜びを語ってくれた先輩です。自転車が好きで自宅に工房もあります。何十万円もする自転車の世界も話してくれました。

「辻川さんだって凄いんだろ?ゆっくり話してくれよ。」と言って、私が失敗し続けても絶えず笑いかけてくれます。

「自転車は乗ってるのですか?」と尋ねると「さすがにヤバイよこの暑さは、早い時間にせいぜい一時間半だな。」と言う。

「汗をかいた後のビールが旨いよね~。ところでウイスキーの富士山40度って知ってる。キリンの富士山麓50度じゃないの。めちゃくちゃ美味いよ!」と畳み掛けて来ます。


どうもこれらしい。

自転車も、バスの運転も、半端ではない先輩のお話しですのでやはり半端には聞かないのですが、アルコールで失敗して総務になった身なのでその話題ですか〜と応えに困りました。

トラックを運転してくれたのは、元警察官の上司でもありますが「辻川さんもう終わった事は関係ないですよ。みんな色々あるんですから、それより縁を大事に生きましょうよ。」と笑顔を投げてくれます。

私の悲しみを知っている。そして、自分の大変さを抱えながら日々を生きて来た人の優しさです。



あー、この人は検死で向き合った遺体にさえも縁があるとして来たのかも知れない。


そんな人と出会えて、一緒に汗を流しながら働く事ができる事の幸福。

「あいつは○○だから」と言うレッテル貼りをして、全てが分かっているかの様な貧困な世界ではないのですよね。

来月65才を迎える私と面接してくれた上司は、私の倍以上働く方です。年金支給と共に雇用形態が変わりと賃金が下がる理不尽さはさておき「働いても何も残らない現実なんです。」と話すと「信じられないかも知れませんが、それは私も同じなんですよ。」とリアルに話してくれました。信じられないくらいめちゃくちゃ仕事をする上司です。

やっぱり何だかおかしい。
働きづくめで幸せなんだろうか?
でも、その人の凄さにも感心する私がいる事は確かなのです。

みんなで力を合わせられたらさらに凄い事になる。

だから、小さな違いやつまらないレッテルを超えて共に縁を生きる仲間なんだと強い思いを作って行けるかどうかなんだよな。でないと勿体ないよ。

そんな風に思います。


仕事を終えて、妻の料理で美味しいビールを頂きました!


富士山40度も仲間たちと一緒に是非飲んでみたいと思います。そこにも縁があると思うのです。

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