辻川慎一つくば便り

富める者もそうでない者も。

今週は土曜日も工場の出勤日なので、ちょっと長い一週間になります。

長いな〜。嫌だな〜と思えば気持ちが重くなるばかり。

若くもありませんので、目も痛んだり、腰に来たり、楽では無いのですが、辛い事や思い通りにならない事があるからこそ楽しいが分かる様に思います。


今朝も寒かったです。畑や田んぼが白くなっておりました。


指が冷えると点検表や運転日報が書けなくなってしまうので、手袋をしてバスの点検をしました。

必要以上のバスのエンジンかけっぱなしは、節約と環境への配慮から禁止されておりますので暖房が無い中での作業であります。

寒さに耐えながらの作業は、今どき理不尽なんでしょうか?

耐えると言う事も人間に取っては、とても大切な事の様に思います。

点検と書類準備が終わると夜が明けて来ました。月も出ておりました。

観光地でも何でもない、車庫の端っこから見る風景ですが、綺麗だな〜って思います。

朝乗務を無事に終えて帰庫して、バスの清掃。燃料給油等約1時間。やはりほっとして道路を見ましたら、街路樹のモミジバフウの紅葉が綺麗だな〜と感じます。


これが、バスを運転していますと見事に並んでいて壮観です。


この時期ならではですね。

人間と言うのは、贅沢や楽ばかりしていると、忍耐ができなくなり大切な事が見えなくなってしまう様です。

私は、JRの反体制労働組合の責任者と言う事で25年間、仕事らしい仕事を任される事なく売れない売店に隔離されておりました。

言わば楽しながら給料をもらっていた訳です。

一緒に売店に置かれた仲間たちは、今になってきつい仕事に付かされている人もおります。

でもその仲間の一人は「あのままだったら人間としてダメになっていたと思う。」としみじみ語ります。

金に変わりは無い様ですが、楽して稼いだお金に有難みは無いのですね。その人に取っての価値が違うのです。

稼いだお金で贅沢がしたい。美味しいものが食べたい。良い生活がしたい。家も車も…。きりが無いくらいに欲が膨らむ訳ですが、その割には大事でも無い。

簡単に捨てて、新しいものに替えて行く。あるいは捨てられずに、どうしようも無くなって、そのままにする。

本当に大事なものって何でしょうね?

お金をかけるのが贅沢との事ですが、安いものを無用にたくさん買うのは浪費でしょうか?

日本社会は二極化していると言われますが、富める者もそうでない者も大事な事を見失っている点では同じでは無いかな?



久しぶりに読み直して見ました。


昔とは全然違って読んでおります。

私たち日本人が、忘れてしまった事を思い返させてもらえる内容で考えさせられます。

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