辻川慎一つくば便り

敬天愛人

今朝はとても寒くなりました。
朝5時半、出勤前にゴミ袋を置きに行きましたら星が輝いておりました。
星座の事もほとんど分かりませんが「オリオン座」は分かります。雅楽の堤の様に見えます。


写真に写すのは難しいかな?と思いましたが、何とか写っておりました。

この星をみながら、子どもの頃に「大人になっても見ているのかな?」と思った事を覚えております。

思えばあっという間に、60年もの年が過ぎてしまいました。

夜空を見上げながら「敬天愛人」と言う言葉が思い浮かびました。

天を敬い、(自分の様に)人を愛する。

西郷隆盛の言葉であったと思います。

天を敬うとは、自分の天命を全うする事。そのためには心が清らかで、志が高くならなければならない。他の人には、見られない密室である誠の世界で強い人が、どこであっても強い。と言いました。

そして、人の成功とは自分に克つ事にあり、失敗とは自己愛に原因があるとも言いました。

何故人は残りニ分のところで失敗するかと言えば、成功が見えると共に自己愛が生じ、慎みが消え、楽をのぞみ、仕事を厭うから失敗するのだ。

そんな風に言っております。


(今日は小学校の送迎バスです。公園で妻が作ってくれたお弁当を美味しく頂きました。)

うーん。何かやる事に惜しいところで失敗ばかりする私の「甘さ」とは、半端な心と志に忍び寄る自己愛だったのか!

確かに成功が見えると甘さがでる。納得するのでございます。
自己愛は、自己満足にも通じますね。

自分に克つと言うのが、どうやら一番難しいし、人がどうのこうのではなく自分自身の誠をかけた密室での闘いなんですね。

だから天を敬わずに、人は愛せない。
天とは自然の法だとも言います。

人の声ではなく天の声を聞け。

そんな言葉を西郷さんは残しております。

その西郷さんの人間的魅力無しに、維新革命はできなかったと内村鑑三さんが言われておりました。

どんなに方法や制度を論じても、それを動かす人がいなければだめ。まず人物、手段は次の働きである。

何事も人である事は、昔も今も同じなんだと思います。

別に大きな事だけでなく、バスの運転一つにも同じ原理が働いていると思います。

小さくしてしまうのかどうかは、自分次第の様に思います。

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