辻川慎一つくば便り

安全は輸送業務の最大の使命である。

今日から春の様な陽気になるそうですね。
暖かいのは有り難いですが、気温差が激しいと、それはそれで身体が対応仕切れない様ですので気を付けたいですね。

気を付けると言えば、私の実家があるひたちなか市で72才の人が、車で女子高生生を9キロ引きづって死なせてしまったと言う信じられない様な事故があったとの事ですね。

何とも痛ましい限りでございますが、どうしたらこんな事になるのか全く理解できません。


(朝乗務を終えた今日の愛妻ランチは、「親子丼」でございました。)


JRの後輩が「幼稚園バスのドライバーの事故が多いので、70才以下にすると言う話がありましたね。辻川さんはいくつでしたか?」と心配してくれました。

高齢者の割合がどんどん増えているのですから、事故を起こす割合も増える訳ですが、若い人ならば事故を起こさないと言う事ではありませんね。

幼稚園バスについて言えば50代の人の事故もありました。

幼稚園バスも「自家用」で、営業目的で無ければ白ナンバー。つまり二種免許を持たない人でも運転できます。

それを知らない人も多いと思いますが、特に大型二種免許を持たない人と一緒に仕事をしますと安全に対する姿勢と乗客に対する接し方がまるで違う事を実感致します。

簡単に言えばとても甘い。

何せ、62才から始まった私の大型二種免許人生は、散々痛い目にあいながら、それを何とか立て直しながらの日々。それでもまだまだなのでございます。

何が起こるか分からないのですから、大丈夫なんて事は無いのですね。

なので年齢の問題ではなく、心掛けの違いが一番の問題だと思います。

甘く見る人は、自分で危ないと分からない様に思います。危ないと分かる事。危なければ引く事ができるのが、運転に携わるプロの様に思います。

体調が悪いのも、即危険につながる訳ですから自分の身体や心にも向き合わなければならないのです。

人の命を預かると言う事は、常に自分が問われる。

ただ二種免許を持っているのと職業にするのとも全く違う。

そこをいい加減にして、利益第一にする会社は大きな事故を引き起こす。


国鉄の時代から、安全第一をたたき込まれて来たはずでした。


安全と待遇をめぐって、労働組合の闘いもありました。

いつしかそれが「楽をしながら、文句だけは言う。」と言う事に堕してはいなかったのか?

大した努力もせずに、偉そうに不平不満を言う労働組合幹部は労使双方に嫌われておりました。

いつしか消えて行った、そう言う人たちをたくさん見て来ました。

東日本大震災と原発事故から、もうすぐ13回目の「3月11日」がやって来ます。

「想定外」で自分たちの甘さから逃げ続けて来た人たちは、必ずさらに大きな事故を招く事になる。現実には、想定外が起こるからです。

安全をめぐる闘いに、終わりが無い事をしっかりと思い出す必要がある様に思います。


動労水戸の木村委員長は、我が師中野洋さんの本を読み直していると言います。


自分が今何をすべきかと自らに問ながら。

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