辻川慎一つくば便り

大切なもの

元ドリフターズの仲本工事さんが交通事故で亡くなったとのニュース。

実は事故の数日前のこと。妻が「仲本工事さんの奥さんて酷くない?」と言う話をしたばかりでした。「ビートルズ来日公演の前座をつとめた時のギターを200万円で売ってしまい、仲本さんは一人で酷い生活をしているらしいよ。」
そんな話しでした。

27才も年下と聞いて「お金目的なんじゃない。紀州のドンファンみたいに毒殺されたりするしね。」と返すと「加トちゃんは、幸せみたいだよ。」と言う。

「そっか。本当に愛されているのかどうかは、人によるんだね。」

そんな話をしたばかりでした。

でも確かに、本当に大事な人の宝物なら売ったりはしないよな。と今の私は思います。


バス運転士の先輩で本格的な革細工を趣味にしている人がいます。


時々お会いすると「良い色になったね〜」と私の財布をほめてくれます。

彼も自作のステキなお財布やキーホルダーからバッグまで持っています。

そのステキさに気付いてお尋ねしてから、革細工をしている事が分かりました。

浅草橋まで行って革を仕入れて来るそうです。

「そんな話ができるのは、辻川さんだけだもんな〜」なんて言ってくれます。

財布は、やはり革とカバンを見る目が半端でない妻からのプレゼントです。

別の先輩が「辻川さん格好良いから、女の人がチラチラ見てるのが分かるよ。」なんて言ってくださる。

「そんな事言っても、お金が無いし何も出ませんよ!」

「そろそろお昼だからね〜」と笑いあいます。

革製品も目が肥えた人ならば、良いものが分かるのですね。妻の目利きと安かろう悪かろうを決してプレゼントしない生き方のお陰です。

例えお財布であっても、売れたとしても売りませんよね。


我が家の結婚記念日。燕三条の職人さんが作ったフライパンが欲しいと妻が言うので注文しました。


17600円を10パーセント割引クーポンを使い15840円でした。

フライパンにこんなにお金をかけた事がございません。

鉄製ですしテフロン加工みたいに手入れは簡単ではありませんが、熱伝導率が高く取っ手が熱くならない工夫も凄いと思います。

一生物なんですね。

余計なものを持たず、捨てるものを減らし、良いものを選んで大切にする。

理屈では語って来たのですが、実際に実現するためにはやはり良いパートナーがいてなのかなとしみじみ思う今日この頃でございます。

長さん、志村さん、仲本さん。次々と亡くなって行きますが、亡くならない人はいません。

みんなで時代を作り、生きている。
みんなが大河の一滴なんですよね。
大事な心を亡くしたら、つまらない人生しか無い様に思います。

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