時代の変化を感じながら
「昔の常識、今非常識」がずいぶんあります。私自身気をつけなければならない事が多い。
例えば先生がゲンコツすると、親が「迷惑をかけたお前が悪い!」と感謝する様な時代がありましたが、今では暴力になります。先生と言うのが、それほど尊敬されていた時代でもありました。
家が貧しく下の兄弟姉妹を学校に行かせるために中学を出て鉱山で働いた父は、タバコも酒も10代から。
なので、私が5年制の高専に通い出したら「家で飲むのは良い。」と言われました。例え親であれ、今なら未成年者への飲酒教唆になってしまいますね。

茨城県の阿見町にある二所ノ関部屋の「大の里」さんも、未成年の後輩にお酒を飲ませたとの事で厳重注意されたばかりでしたが、幕下付け出しから7場所、新入幕から3場所で記録的な優勝を成し遂げました。
活躍して有名になるほど、世間の関心も高くなり厳しい目にさらされて行く事になります。それを乗り越えて行けるのかどうか?
時代によって人生には色んな試練があるのだと思います。
この力士に惹かれるのは、どんな相手にも真っ向から相撲を取る事。
勝ちたいからと「変化」したりしない。つまり、既に横綱相撲を取り続けている。例え負けようとも、そこが変わらないのが気持ち良い様に思います。
まあ、それだけの体格と力があるからだとは思いますが、何より相撲の取り方で相手を圧倒している感じがします。
先場所新入幕優勝して、残念ながら今場所休場した「尊富士」さんも凄いと思いました。真っ向勝負で圧倒し抜きました。
強いライバルがいると、お互いにさらに伸びます。そう言う存在がいる事が宝の様に思いますので、そんな関係になると良いな~なんて思います。
大谷翔平さんもですが、ドロドロした世界の中でチマチマしていないところが凄い。
きっとものすごく好きな事を、自分が納得できる様にやっているだけなのかも知れません。
そう言う意味では、この時代の若者たちを象徴する存在ではないのかなと思います。
何より「使命感」みたいな重い乗りで生きて来た昭和〜な私だから、そう感じるのかも知れません。
列車のトイレ垂れ流しの中、それを当たり前として働いていた時代からの鉄道労働者でした。「昔の常識が、今の非常識」を象徴する様な私の感想でございます。
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