辻川慎一つくば便り

命を吹き込む

「日替わりで気を使って大変でしょうね。」昨日仕事を教えて下さった方が、そう言って下さいました。

聞けばバスガイドさんを13年やっていたプロでございました。今は、母親を介護しながら仕事をしているとの事で「私たちを看てくれる人なんかいないのにね。」と語ります。

新自由主義で共同性を破壊してきたところに、猛烈に少子高齢化が到来している中での現実に私たちはいる。

一体どうすれば良いのか?
気疲れに加えて、重い現実の話を聞いてヘトヘトになってしまった次第です。

女性の生きて行けない年金問題の深刻さの報道を見たばかりでございました。

本当に大変な人は、声を上げる余裕すら無い訳です。


(旧美野里町にこんな建物を見つけました。なかなか景色の良いところに建っていて、遠方からも車で来る人がおりました。)


年を取り、一人では生きて行けない現実を突きつけられながら個々バラバラなんですね。

モータリゼーションの時代だと公共交通網を切り捨てて来たのですが、車を維持できる人、運転できる人がいなくなっている。

地方や田舎、高齢者や子どもが孤立化させられている。みんな私たちと同じ生身の人間な訳です。

そんな風に思います。


(風景に建物が命を吹き込んでいる。そんな感じがしました。)


人間の共同性を「連帯」や「団結」として表現し闘って来たはずの労働組合や左翼諸党派には、現実の労働者を見る事なく金と損得勘定しか無い事を見透かされてしまった。

「幻想」に依存したり、期待したりする余裕もない現実が来ている様に思います。


(妻が子どもの頃好きだったと言うイトウ製菓のバタークッキー。建物は、イトウ製菓第2工場前にあるカフェでございます。サザコーヒーを扱っておりました。)


自分が一体何なのか?
自分の仕事に、自分の安定したロイヤリティもなく彷徨っている感じがします。

私は◯◯です!と言い切れる人たちは幸せだと感じます。

何度も大きな失敗を繰り返し、叩きのめされ崩れそうになりながら、そんな私に命を吹き込んでくれた人がいる。

「あなたはまだどん底では無い。」と。

どん底から立ちがる人が、他の人や物に命を吹き込む本当の力を持つのかも知れません。

そこに、真実の団結と共同の芽が生まれる。

それを信じて今日も頑張ろうと思います。



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