辻川慎一つくば便り

可愛そうな鳩

中学卒業から約50年経った同窓会が終わってから、母に「よくそんなに続いているね。」と言われ「しげるちゃんが、みんなに連絡取ってくれているから。」というと、「しげるちゃんは、お前が転校したばかりの頃に『おばちゃん、もし辻川くんがいじめられたら、僕が守るよ』って言ったんだよ。」と話してくれました。「そんな事があったんだね。その時から全然変わらないな〜。仲間思いの人だね。」

そんな話しをしました。

同窓会でも後ろから、私の肩を後ろから両手でぎゅっと抱えてくれました。

お前の事、今も大事だよ!って、そんな感じでした。

郵政に入った人ですが「上に文句を言わなければ局長になってたのにって言われた。」と笑う人であります。

黙ってられない性分なんですね。

そのしげるちゃんが「兄貴が飼っていた鳩が要らなくなったとエサをやらないで餓死させると言うんだ。可愛そうだろー。だから、見てない時に水とエサをやってるんだよ。兄貴が『おかしいな〜。いつまで経っても死なない。』って言うんだけど、可愛そうだろう?」なんて話をしました。

う〜ん。ひょっとして俺も餓死しそうな鳩みたいだったのかな〜。

そんな事を思いました。


(今朝は、同僚から朝採りのみょうがを頂きました。ぷっくりして、見事な色でございます。せっせと野菜を持って来てくれるのは、私が可愛そうに見えているのでしょうか?)


改めて思い出しますと不思議な事は、私には人生の節目で必ず「辻川を守る」という人がいた事なんですね。

そういえば妻も「あなたが死にそうだから、守っただけでしょう。」と言うのであります。

何だかあなたに「エサを与えている感じ。」などと申すのであります。


(同僚に頂いた野菜尽くしの愛妻ランチでございます。)


しげるちゃんが昔から変わらないとすれば、実は私自身も子どもの頃からあまり変わってないのかも知れない。

自分では成長して、目一杯強いフリをしていた訳ですが、どうも猛禽類というよりは可愛そうな鳩に見えていたのかも知れません。自分が思う自分と他の人から見た自分は違う。

「みんなを俺が守る!」って頑張って来たのですが、「俺たちが辻川さんを支えないと危ない!」ってのが本当のところだったのかも知れません。

「あなたは自分が守られて来た事が分かっていない。だから、守ってくれた人たちへの心からの感謝が無い。」と妻によく言われます。

不思議な事ですが、今も色んな人に守られています。

そして、何故か色んな人が安心するのか、本音の話しを語ってくれます。自分でもどうして?と思う訳ですが、他の人に言えない話しをしても大丈夫って思ってくれるみたいです。

何もちゃんとできない私なれど、人としては信頼されて来たのかな〜?

それともやっぱり、可愛そうな鳩に見えるのかも知れませんね。

だから、安心して話せる。

人には、それぞれの役割がある。なので、それも良しなのだと思います。


(バスに乗っているベトナムの働く仲間からも、アメを頂きました。ベトナムのチョコ入りのハッカ飴です。ベトナム語も教えてくれます。)

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