辻川慎一つくば便り

労働者はつらいよ

みなさま、一日中雨のなかお疲れさまです。

かつては国鉄分割民営化に反対し、ローカル線廃止反対!だけでなく労働者の仕事を勝手に変えたり、配置換えするな!と猛然と闘っていた私でございますが、実は総務部所属の高齢パート労働者のままでドライバーをやっていると言う身なのでございます。

大企業正規雇用労働者の賃金は、かなり上がる様ですが、中小企業労働者との格差が広がるばかりでなく労働の中身の格差もあると思うのが私の実感です。

たぶんJRにそのままいたら分からなかった事ですね。

寅さんの「労働者諸君!君たちは貧しいな。」と言う口上を思い出してしまいます。



私が半年間担当したルートは「乗車人数が少ない」との事で、4月からは別のルートになります。


現在乗っている人たちは「困る。残してもらえないか?」と言うのですが「みなさんから会社の方に言ってもらわないと。」と答えるしか無いのです。

何しろ、私の方はその方々が働いている会社から委託されている訳です。

つまり、私の会社に権限が無い上、私は私の会社から派遣されたドライバーなので手も足も出ない。

ところで、その困る労働者の方々も派遣会社の社員でバラバラ。つまり、やっぱり手も足も出ない立場。さらに現場の主力は外国人実習生と言う訳です。

見事に「団結」できないシステムなんですね。

それが最先端の工場の現実でございます。

寅さんが「立て万国の労働者~。労働者諸君!今日から僕は君たちの仲間だぞ!共に語らい共に働こう!ハハハハ」なんて言っていたのどかな世界では無い訳です。


(我が家、最近のハマり。小さな小さな中華料理店「敏亭」でございます。)

さて、半年間やりきったルートの最後が近づいている訳ですが、感傷的になる間もございません。


明日の朝乗務後には、外国人留学生関係の仕事を依頼され、明後日は新ルートの試走もございます。

つまり、やっぱり総務部兼ドライバーなのでございます。

まあ、何でもありと言う訳です。

JRの時代も、「私は運転士です。」とか「検修です。」あるいは「駅員でした。」とか自信を持って言える職種が無かったのですが、それだけは今も変わらない様です。

あ~一体私は何なのでしょうか?
人様に私はこうです。と言えるものが無いまま終わって行くのでしょうか?

でも、自分はこうだ!なんて言えなくなっているのが時代の特徴なのかも知れませんね。

まあ、私たちは経帷子にポケットが無い様に、あの世には何も持って行けないのですから、何者であるかより人に取ってどんな人なのかの方が大事なのかも知れませんね。

自分の大変さより人を気遣えるつよさを身に着けないと、手遅れな年齢である事を心配すべきですね。

お互いに無事で頑張りましょう!

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