辻川慎一つくば便り

八十日間世界一周

こちらでは、幸い大雪予報が良い方に外れて、大きな影響が出ませんでした。
みなさまは大丈夫でしたか?

私の方は、私が乗せている企業の労働者が全員定時退社して、便が減り早く終わるラッキー。(まあ、時給なので喜び半ばではございますが。)

さらに今朝も、学校等で登校を遅らせたのか道路が空いていてラッキー。雪もほとんど気にならない状態でしたので、むしろ良かった感じでございました。


(昨晩のJR牛久駅。イルミネーションが水鏡になってちょっと幻想的でした。)


不安や怒りや悲しみと言った感情は、人間が生きるためには大事な感覚らしいのですが、囚われてしまうと喜びや幸福感を感じられない様です。

実は「囚われる」というのは、過去の経験やそこから来る先入観の影響の範囲にとどまることから来るらしいです。

経験を絶対化すると、それを超える不安や曖昧なものを受け入れられなくなる訳です。で、怒りっぽくなる。

私などは、それにピッタリ当てはまってしまいます。「心の老化」とも言えるかも知れません。

想像力が無くなって来ますので、ミソキンくんの想像力豊かな宿題に四苦八苦する始末だったのですね。


(今朝の出庫に向かう通路。こんなでした。)


「八十日間世界一周」という、フランスのジュール・ベルヌが書いた物語がありました。

資産家の主人公が、半分の資産を「八十日間で世界一周ができるか?」の賭けに使い、残り半分を旅費にして相棒を選んで出掛けた。

波乱万丈、数々の試練を越えてギリギリで達成する。しかし、賭けで入ったお金も少なく何も残らなかった。

残ったのは、インドで殉死を強制されそうになっていたのを救った女性だけ。

その女性は、資産の無くなった主人公から離れずに幸福をくれた。

そんなお話しでございます。

SF(サイエンスフィクション)の元祖とも言われる作家の作品です。




たとえまったく意味がなくても、人は世界一周をするだろう。」というのが有名な結びの言葉なんですね。

まあ、人生そのものを本質を描いた物語なのかも知れません。世界一周をやった事はありませんが、何だか私自身の波乱万丈の人生にも重なりますので。

何があるか分からない。危険もある。不安も、悲しみも、怒りもある。そして何も残らなくても、それさえ愉しめるんだよ。

狭い経験や常識に、囚われてたらもったいないよ。そう言う事でしょうか。

私の苦手な想像力も、人間だけにある大切な力だったのですね。

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