辻川慎一つくば便り

花は何のために咲くのか?

朝の出勤時間に明るいのは、有難いです。車に乗ろうとしたら甘い香りが漂って来ました。
ハゴロモジャスミンの花の香りが凄いのです。小さな庭ですが、福来ミカンの花の香りも致します。柑橘類は実の香りが爽やかですが、花の香りも甘い中に爽やかさがあります。なんてステキなんだろう!と気持ち良く出発致しました。



大昔の植物には、花が無かったとの事です。花を付ける植物は、進化した植物で、花を付けない植物より増えやすいのですね。


私の家の庭には、カタバミもたくさん生えています。


黄色の花のカタバミには、葉の赤いカタバミもあります。カタバミは、横に根を伸ばしながら、花期が長いのでタネもどんどん飛ばすのでいくらでも増えて行きます。抜くのも大変で、放っておくとカタバミだらけになってしまいます。凄い繁殖力です。


ところがカタバミは、これだけではありません。


こちらは、葉がちょっと大きい「ハナカタバミ」です。こちらの繁殖力も凄いのです。


そして、さらに


こちらの根っこが芋みたいな「イモカタバミ」もあっという間に群生状態になります。


世界には800種類ものカタバミ属があるそうです。

これだけ繁殖力が強いのですから、そんなに綺麗な花を付けなくても良いんじゃないの?って思ったりします。

で、私は考えた訳です。
虫や鳥に来てもらい、動けない植物が受粉を助けてもらい繁殖して行くために花が咲く。それはそうなんだろうけれど、どうして競う様により綺麗な花を付けようとするのかと考えました。

虫は人と同じ様に花は見えていないし、植物は自分の花なんか見えないのにな〜。それで思った事です。

花は、やっぱり人にアピールしているんだよって。

気に入った花を見たら、海を越えたり、国境を越えたりして広げるのって人間しかいない。

虫や鳥たちより、気に入れば強力に増やすのが人間です。人間は、さらに自然の花を改良して美しい花を咲かせたりします。

だから、究極の生き残り方法としての進化が、美しい花を咲かせて人間を引き寄せる事じゃないの?カタバミの花を見ながらひらめいたのでございます。

ネアンデルタール人のお墓にも花が飾ってあったと言う事でしたが、古代から人は花に引き寄せられて来たのです。

人を引き寄せるのが究極の繁殖方法なんて訳ないよ、と否定できない様に思います。人を引き寄せた花は、人が大事に育てて増やしてくれるのですから。しかも世界中に広げてくれるのです。

あまりに繁殖力が強く野生化した植物は、特定外来種なんて決められて駆除の対象にされたりしますが、そうは問屋が卸さないくらい繁殖して花を咲かせております。

人が惚れた弱みってやつでしょうか、手が付けられない現状があちこちにございます。

しかし、花が侵略して来たのではなく人が連れて来たから居る訳です。

勝手に連れて来て、邪魔になったら取り除く、排除するって事の方が人間の勝手じゃないのかななんて思ったりもします。まんまと引っかかったのですから。

自然が人間を生み出したのは、自らの美しさを愛でさせるためだ。と言った人もありました。とすれば、愛でられない人は人間たり得ないと言うか、人として生まれた幸せを本当には感じられないのかも知れません。

誰しもが、美しい風景や花に惹かれます。しかし、心に余裕がないと本当には見えない。

自分自身を振り返りながら、心の余裕が持てない人の運転を指導しながら感じた事でもあります。


今日のバス車庫「すみっコぐらし」では、スイカズラの開花が見えました。


こちらもとても良い香りがするのですが、指導そっちのけで用水路に落ちるとまたしてもアンビリバボーな「レジェンド」になってしまうので諦めました。花の魅力は恐ろしいのでございます。

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