辻川慎一つくば便り

働き方改革ってな〜んだ?

かつてない少子高齢化の難題にぶつかっております。
「先進国特有」の問題の様に語られますが、経済成長して困らなくなると、次の世代や子どもたちの事より自分の事ばかりになってしまうからじゃないかな?なんて思ったりします。

全てはお金次第と言う訳です。
金になるどころか、子育てには大変な時間と労力、そしてお金がかかるので自分のために使った方が良いと言う事になる様に思います。

ところが、お金と言うのは、誰かが働いた結果を買える限りで有効な訳です。働く人がいなくなれば、何の役にも立たない。買えるものが無くなってしまうのですね。

社会全体で誰かが働いてくれている限りで、お金と言うのは通用している。

なので、これから働く人が激減していると言う事が本当に深刻な問題なんですね。

「働き方改革」で、働き安い労働環境にして、物流の根幹であるのに過酷な運輸業にシフトチェンジする人を増やすと言うのです。しかし、少子化で働く人自体が激減しているのですから根本的対策にはならないと思います。


(ツタの紅葉もなかなか良い感じがします。)


衆議院選挙投票日とつくば市議会議員選挙が重なっておりました。

さすがにつくば市。多彩な候補者がたくさんいて、何がどう違うのか良く分からない。

バスを運転していると、ゴミを拾いながら歩いている女性がおりました。

選挙期間になりましたら、タスキをかけて拾っていたので、あ〜候補者なんだと分かった訳です。

それにしても、ゴミ拾いが選挙運動で当選できるのかな?とちょっと気になっておりました。

結果はぶっちぎりに近い支持を得ての当選。子育てしやすい街つくりのために、徹底調査し、ヒヤリングもして具体的な改革、政策実現を果たして来たと言う事で名の通っている議員でございました。

つくば市は、古い保守的な住民層と新住民が住んでいるのですが、現状を足元から変えてこれからの街つくりに挑戦している人がいて、相当な支持があるんだなと感心致しました。


(こちらは、都市部のビルに貼り付いたツタです。風の流れなのか、ちょっと自然のアートです。)


話しは戻ります。
「働き方改革」と言うのを政府が経営者に義務化して、問題の根本解決にはならない。土台「働き方」を考えて選択するのは、働く人の方のはずです。

まあ「働かせ方改革」だと反感を買いそうだからのネーミングだとは思いますが、働く方も政府や経営任せにしてグチを言っているだけでなく良く考えなければならないと思います。

自分たちの本当の幸せと次世代の幸せとは何だろう?と言う事をですね。

自分が幸せでない人は、子どもを育てる事もしないのですから。

以前大手私鉄バス会社の路線バスで働いていて、給料が下がっても今の会社に転職した人に「どうしてですか?」と聞いた事があります。

「朝5時から働いて、夜の10時。人がいないからやるしかない。40万円くらいになったけど、何人も死んだよ。やってられないと思って辞めたんだ。」と話してくれました。

「一体何のために働くのでしょうね?」とつぶやいてしまいました。

金を稼ぐのは何のため?
何か目標があるのならまだしも、コンビニ弁当を食べながらお金を稼ぐのは何のために?

幸せでない人が運転するバス?
後ろから煽って来たバスのドライバーを思い出してしまいました。

幸せはお金?幸せよりお金ですか?

そうやって稼いだお金で、自分が心から必要だとか、幸せを感じるだとかの選択をしてお金を使っているのかな?

なんて、考えてしまいました。

私なんか、よ〜く考えるとそんなに欲しいものがある訳でもなく。何となく買って来たものが大半です。すると、大事にもしないんですね。

買っても忘れてしまうのですから。

病気になったり、死んでしまったり、
何のために働いているの?

働き方改革は、生き方改革そのものの様に思いはじめております。

働く事で、私たちは価値を生み出しています。では、その価値とは?人々が幸せを感じた時に価値になるのです。

そうでないものに価値は無いのですね。価値ある労働と言うのは、人を幸せにできる時に意味を持つ訳です。

うー、すると家でもいろんな事をしているのですが、家族に幸せを感じてもらえない労働であれば、私のその労働にも価値は無いって事になります。

つまり、自己満足。
やはり「働き方改革」が必要な様でございます。

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