辻川慎一つくば便り

今まで通りには行かなくなった。

人をこき下ろす事で笑いを取るバラエティ番組等が多い感じがしますので、テレビはあまり好きではありません。

と言うか、見ません。

ラジオの方は、言葉と音に限られているためか生きる事を励ます様な感じが致します。なので最近はラジオを聞いております。

私のブログの読者から「フジテレビ」の労働組合の話しを取り上げて欲しいと言う難題が寄せられております。

中居正広と言う人の問題にフジテレビ関係者が関与していたとの事で、番組やCMのスポンサー会社が連鎖的に降りて会社自体の危機にまで発展しているのですね。

その前に問題になった松本人志と言う人もですが、やはり人をこき下ろす事で笑いを取る感じがしていましたので、中居正広さんもどちらも好きではありませんでした。なので見ないし、良く知らないのです。



NHKを除く民放会社は、スポンサー会社からの巨額のCM料金で成立しているのですよね?


なので、内容はともかく「視聴率」と言うのが大事になる。見る人が多いほどスポンサーがつくし、料金も上がるのだと思います。

ですから、視聴率を稼げるタレントが「王様」になる。

その人たちはとことん持ち上げられて、放送会社はちやほやして言う事を聞く。

本人たちは、有頂天になってますます傲慢になり、人を人とも思わなくなる。

そして人として転落する。それを収益のネタにして来た会社も転落する。

あえて言えば、それだけの事の様に思います。

そして、その背景には少子高齢化とスマホの出現によるマスコミ離れと言う時代の変化がある様に思います。

つまり、視聴率の前に視聴する人が激減していると言う事情があるのでは無いでしょうか?

影響力が少なくなった上にマイナスイメージになるなら撤退すると言う事を、スポンサー会社が即断できるほどテレビや新聞の影響力が低下していると言う事では無いでしょうか?

時代背景が変わったのに、以前のまんま。その限界が露呈しているのは、自民党などだけでは無いのだと思います。


(「楽しい国日本」にするとの事ですが、何より本人が楽しそうではありません。)



フジサンケイグループのオーナーの日枝さんと言う人、87才にもなるのですが、グループの力を背景に芸能界にも大きな影響があるとの事。

芸能界自体が、ジャニーズ事務所問題で長い闇を隠しながらやって来た事が明らかになったばかりですね。

この日枝さん。フジテレビ入社当初は労働組合の書記長をやって左遷させられたりした経歴があるのですね。

冷や飯を喰った後の総括が私たちと違っていたのでしょう。そもそも労働組合の書記長をやった理由は何だったのでしょう。その後時代背景が合っていたのでしょうか、メキメキと経営トップに登りつめた様です。

彼の在り方が、中居正広氏の問題を生み出した。その権威と権力、金に群がる人たちはパワハラやセクハラをやって良いとして来た。

その構造は、フジテレビだけの事では無いと思います。

では、経営危機になり、仕事を失い兼ねない社員さんたちは?

少数だったフジテレビ労働組合の加入者が増えているとの事です。

国鉄・JRで労働組合運動をやって来た者として、労働組合が自分たちだけでなく他の人たちの心に思いを寄せてみんなで良くなるために闘う!と言うなら私も支持します。

しかし、フジテレビ社員年収1300万円の危機と言うのであれば、率直クビを傾げます。だから黙って来たのではありませんか?たぶん貧困にあえぐ国民からは支持されないでしょう。結局自分たちの事ばかり考えた国鉄・JRの労働組合が支持されなくなった様にです。

労働者の平均年収は、450万円と言います。はるかにそれ以下で日々乗客と交通の安全のために働いている私の同僚たちが、放送労働者より劣るとは思っておりません。

人をこき下ろして笑いものにする。こき下ろして自分が優位に立てる。何故、人気があったのでしょうか?

日頃、下に置かれて楽しくない日々を強いられているから、テレビの中でうっぷんを晴らす。自分の不満と攻撃性をテレビで晴らせるからなのだと思います。

同じ様に、他者や他国への攻撃性で人気を博しアメリカ大統領に返り咲いた人がいますね。


(かつてアメリカが描いた日本人像です。)

他者を征服する事で作って来た国家の大統領です。

別にアメリカが嫌いな訳ではありません。

人をこき下ろして、自分の優位性を保つ。それは、人を殺し、戦争にさえ導く様に思います。

他の多くの人たちへの思いや連帯よりも、自分たちの儚い「優位」を守る事が狙いであるならば、この流れを変える事にはならないでしょう。

なので、残念ながら私の心は動かないのです。

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