辻川慎一つくば便り

人々のなさけを謝して寝正月(山口青邨)

正月2日。家族で近場の温泉に行って来ました。

岩盤浴でも温まり、休憩室でひたすら眠っておりました。

何やら異様に疲れて気力が湧かず、眠ってばかりおります。

こんなお正月は初めてかも知れません。

でもまあ、年末ギリギリまで忙しかったし、これが年を重ねるって事なのかなとも思ったりもします。

それでも今日は、昨年たくさんの野菜を頂いた元同僚にお礼の品を届けたり、しばらくご無沙汰してしまった筑波山の窯元を訪ねたりして来ました。




窯元の奥さまが「気になる家族が来てくれた。」と喜んでくれました。


少なくなった作品を改めて、見せて頂きました。お弟子さんの作品はあるのですが、窯元が作られて来た作品の独創性と魅力を改めて感じます。

かなりのご高齢になり、窯仕舞いされるとのお話し。

とても残念ではあるのですが、人には引き際があるのかも知れません。

それでも、他生の縁の私たちの事も気に留めておいて下さるステキな人だなと改めて感じます。


あと一月すれば、筑波山梅林の梅まつりです。


日本では、長い風雪に耐えて生きる木々に神が宿ると考えられて来ました。



自然の木々と言うのは、森や林の中にたくさんの実を落とすのですが光が届かないと発芽しないので何年も経って、僅かな陽がさした時に発芽する。でも他の木々との陽当たり競争に勝たなければ大きくはなれない。しかし、自分からは動けないのですから、我慢強く頑張り続けなければならないのですね。


何百年も、何千年も我慢して耐え抜いた姿だから神が宿ると考える訳です。

我慢できないと大した事にはならず朽ちてしまう。

そう言う事を教えているのですね。

簡単に手に入るものに、本当に人に取っての価値があるのだろうか?生きる意味を見出せるのだろうか?

そんな事を考えさせられます。

それは、本当の幸せって何?と同じ問いの様に思えます。


(青の深みが凄い焼き物だと感じます。)


何とも気持ちが落ち込みながら、だからこそ感じられる事もあるのかも知れません。

「寝正月」と言うのは、俳句の季語でもあるのですね。

人々のなさけを謝して寝正月/山口青邨

そんな俳句もございました。

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