辻川慎一つくば便り

不思議な縁

昨日は、片道約1時間をかけ、下妻市にある歯医者さんに行って来ました。

筑西市で、人生初めての大型スクールバスの運転士として再出発を始めました。

たくさんの失敗がありましたが、心に深い打撃を受けておりましたので癒しの日々でもありました。

そんな中、バスコースで見つけた不思議な歯医者さんです。


バス車庫から車で15分くらいの場所でしたので、休憩時間に通い始めました。

建物にも、駐車場の壁にも見事な壁画が描かれている不思議な歯医者さん。

入ると中もステキですし、待合室に置かれた本も、何だか私好みの本ばかりでした。

そして、ドクターも。マスクをしていても、低めながら通る声と目が魅力的な男性です。

なので、転勤になった後も定期検査と歯の掃除に通っております。


壁画を改めて見ておりましたら、壁画を描いた人の名と完成日がありました。

岩切章悟さんと言う人が、2019年の12月20日に完成させたのです。何と私がバスドライバーとして再出発した年です。


岩切さんと言う壁画家は、吉祥寺の出身で、世界中を旅しながら自分の描きたい壁画を観て来た様です。

そして2011年3月11日の東日本大震災と原発事故の後吉祥寺に帰り、街の人たちが元気になる様に壁画を描き始めた。

福島県の猪苗代湖畔にある「レイクサイドみなとや」の1階から4階までの階段一面の壁にも壁画が描かれてあるそうです。

そんな壁画家さんの作品が、下妻市の歯科診療所に描かれているのです。

寂れている街を元気にしたいと言うドクターの思いでしょうか?患者さんは、やはりお年寄りが多い感じですが、ここには別空間があります。



ドクターも私の事は覚えてくれているみたいで、忙しい中ちょっとですが会話します。

「歯も歯ぐきも大丈夫です。身体つきもがっしりしていて(年よりも)とても若く見えます。」

「先生こそ。」

そんなやり取りです。
本当は、お聞きしたい事がたくさんあるのですが。

「地球と吉祥寺を愛するウォールアート」のアーティストさんともきっと友だちなんだと思います。

そして、「3・11」があって人生が変わったと言う意味では、お互いに共通している様に思うのです。

不思議な有り難い縁を感じます。
縁は大事にしないとそれまでとも思います。もったいないのだと思います。

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