辻川慎一つくば便り

そんなに急いでどこへ行く

今日は、有り難い休みの日です。覚悟はしていましたが、やはり金曜日のラッシュアワー。トイレ休憩は何とかできましたが、ほぼ走りっぱなしの運転でございました。

待つのが嫌で、信号を無視するのはドライバーだけではありません。自転車も歩行者も赤信号でも渡る人がおります。

なので、大きなバスでの右左折は特に注意が必要です。ぶつかればお互いに大変な事になりますし、「不注意」の責任を問われるのです。

「赤信号じゃないか!」とイラついたら、それを引きづり注意力が散漫になるだけなんですね。

なので、焦らず、急がず、引きづらず。事故にならないなら、遅れても良いんだ。と自分に言い聞かせながらの運転です。自分の心との葛藤なんですね。

乗客を乗せている時には、乗客の安全と快適を心掛けますので比較的に大丈夫なのですが、乗客がいない回送の時の方に危険が潜みこみます。

デジタコの採点はいつも100点ですが、私の中では100点の時はありません。自分で危なかったと感じた事を自分の中で反省して、改善を図る日々でございます。これで大丈夫なんて事が無い、現実の世界なんですね。

それでも、大地震があったり、突然道路が陥没したりするのですから。

とにかく最善を尽くす努力を続けるしかありません。

私のバス会社の良いところはいくつもありますが、「効率化は安全を脅かす。」「安全のためならば、遅れても良い。」と明確なところが一番大切だと思っています。

JRの尼崎事故や軽井沢バス事故から、幹部がちゃんと学んでいるからだと、私は思っています。


(ちょっと昔の荒川沖駅前の写真を見つけました。私のJR時代の仲間たちが休憩に寄ったと言う今はなき「長崎屋」、そしてやはり最近撤去された「日立セメント」の塔も映っております。JRバスも、駅前から撤退しております。)


さて、今日は久しぶりに歯医者さんに行き、点検と清掃をやって来ます。

ところで、国でも、会社でも、人間の身体でも、中心だけでなく総体で成り立っている事をちゃんと考える事がとても大切だと思います。

中心だけでも、部分だけでも成り立たないのです。

例えば、歯は歯医者に行けば良いと言うのは違う。歯を健全に支えているのは、内臓であり、自律神経であり、身体全体と切り離されて歯が健全である訳では無い。

歯磨きをせっせとしていても、全体のバランスが崩れて、ストレスだらけなら歯もボロボロになるのです。

脳だけに記憶がある訳ではなく、手足が記憶していて自然に動くと言う事もあります。

なので、手足や歯の部分に感謝しながら、頭も全体もしっかり機能できるのは、宇宙、そして自然から生まれた人間の根本原理なのだと思います。

その人間が作って来た、国や会社、全ての集団に共通する原理なんですね。

それを無視すれば、病む事になり、滅びて行く事になる。

末端を大事にすべきと言いながら、自分自身の末端に感謝できず、大事にできないならおかしいですよね。

と言う訳で、歯にも感謝しながら、歯医者さんに行って参ります。

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