辻川慎一つくば便り

一人になりたい時

今朝の夜明け前は、−3℃。バスの窓が凍っていて発車前には難儀しましたが、陽がさすと共に一気に暖かくなって来ました。三寒四温で春が近づいて来ている様に感じます。走りながら、梅ではなく、早咲きの桜が満開なのも見えました。


わが家の庭に植えた梅も、精いっぱいの満開です。


明日は3月11日、東日本大震災と福島第一原発事故から14年目になります。

私の母が「子を亡くして辛く悲しいのはお前だけではない。東日本大震災の時にどれだけの人が悲しんだことか、同じ思いをしているんだよ。」と言いました。

そう言えば、支援物資で何が必要かと聞かれて、食事や毛布よりも「お線香が欲しい。」と言う人がたくさんいたそうです。

何もできない、泣く事すらはばかられたかも知れない避難所で「お線香が欲しい」って、大変な辛さだったろうなって思います。

私は、酒を浴びるほど飲んで号泣する事はできたのですから。

「悲しく辛いのはあなただけじゃない。辻川さんが特別ではない。」と言う仲間からの言葉を改めて噛み締めています。

私がやって来た事からすれば、その深い打撃や悲しみから癒える事の大変さの中に、他の人への悲しみや辛さに寄り添えるはずでした。

深い悲しみや痛みがあるからこそ、同じ思いをしている人の気持ちが分かるはずです。


5年前、天気が良ければ、筑西市の野山を休憩時間に一人歩しておりました。


野草の花をたくさん撮っていた写真が残っていて、改めて驚きました。

一人になるのは、心の癒しの時間だったのだと思います。

ところで一人になりたいと思う人と言うのは、人とのつながりがある人だからなんですね。

心のつながりが無い人は、誰かが絶えずいないと不安になってしまう様です。

何となく合点が行きました。

一人になりたいと言う心理は、心が疲れているから。だから一人になる時間が大切なんですが、そうでない人もいる。

大勢がいる避難所の大変さは、深い悲しみと絶望の中で人とのつながりを求めながら、しかし一人になれないと心が癒されないと言う辛さもあったと思います。

だから、歌手の慰問が来てみんなが知っている歌を一緒に歌えたりする事がとても大切だったのだと思います。その時間は、みんなで心を合わせられたから、人とのつながりを感じ、痛みを和らげられたのではないでしょうか。

どんな歌が喜ばれたのかな?
辛い時に、世代を超えてみんなで心から歌える歌って何でしょう。そんな歌が良い歌なんでしょうね。

中村雅俊さんは、被災地の一つ宮城県女川出身だったのですね。

「何気ない心のふれあいが幸せを連れてくる♪」


https://youtu.be/oWOaVLn-vB4?si=DazTthWNXuC-cvpi

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