辻川慎一つくば便り

サンマとホッケ

日本海側は、またしても大寒波が来ている様ですね。

こちらでは、雪を降らせた冷たい風が吹いております。

朝5時に出勤して、窓ふきや給油をすると寒さで手がしびれて来ます。

夜行バスだと介助人さんは笑いますが、夜明けには東側から朱色が段々と浮かんできて幻想的な景色になります。



辛いこともありますが、幸せだなとも思います。

昨日の午後。子供たちを「お帰り!」と迎えながら「今日の給食は何だった?」と介助人さんが聞きました。

「今日はホッケだよ。」と中学生が答えました。
「ホッケとは良いね!」と私。
「骨は大丈夫だった?」と介助人さん。
「大丈夫!柔らかかった。」
「良かったね。」と介助人さん。
「でも固かった。」
「そっかー。柔らかくて固いんだ。」確かに、柔らかい骨も固いところもあるしと私は笑う。

介助人さんは、子供が席に着くと「どっちやねん!」と私に言う。

先生が来たので「先生今日の給食はホッケだったんですね?」と介助人さんが言うと「今日は、サンマでした。」と言う。

介助人さんはズルっとなった。


サンマとホッケ


かなり違うのですが…。


でも私は考えた。

自分が中学生の時に、ホッケと言う魚は知らなかった様な気がする。

大人になって、炉端焼きの居酒屋かなんかで知った様に思います。

なので、中学生を笑えない。

大人の常識で、子供を笑うのはズルいと思う。

私には、柔らかくて固い骨の「ホッケ」がサンマであったことが面白く、やはり子供が可愛く思えます。

サンマを強く覚えたのは、子供の時に小骨が喉に刺さって嫌な思いをしたからでした。

私にも子供の時があった。

子供を笑うより、甘くない世の中で負けずに自分の事は自分で決めてやる強さを伝える大人の責任を、痛みの記憶と共に思います。

追伸。

妻が作り置きしてくれた、お昼。シャケが美味しかった!とメールしたら、「ブリですが…」と。やはり、子供たちの事は言えない私でございます。


こちらは、JRの後輩の中学生の娘さん作のローストビーフとのことです。

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