辻川慎一つくば便り

エイプリルフールなお話し

エイプリルフールの思い出です。

「辻川。堀内が死んだぞ!」(昔昔のジャイアンツのエースピッチャー堀内恒夫さんの事です。)
「え~っ!」と真顔で反応すると、イタズラっぽく笑っていたので「なーんだ市ちゃん。」と私も笑った。

国鉄バスの運転士から佐貫駅(現龍ケ崎市駅)員になり、私が赤塚駅から動力車乗務員になるために国労と動労の間で話しを通し初めて開設された「第3コース」に乗って来た4つ上の先輩でした。

とても暴力的な人で、ヤクザでも殴ってしまう猛者でしたが、何故か私を守り続けてくれました。

またまた古い映画で恐縮ですが、勝新太郎と田宮高廣さんの「兵隊ヤクザ」見たいな感じです。


「辻川に逆らう奴は俺が許さん!」

イタズラばかりしていましたが、そんな人でした。

勝新太郎の様に生きて、あっという間にこの世を去ってしまいました。

その人が、国鉄分割民営化で退職されて入ったのが現在私が働かせて頂いている会社です。

JRでは合わなかったろうなと思いますが、この会社でも大暴れして「労働組合を作るから頼むぞ!辻川。」

で、労働組合を一緒に作った訳でございます。組合内のイザコザもあり、市ちゃんが日本刀で刺された!とか今では信じられないくらいワイルドでございました。

なので会社の故人になった社長からも頼られる事になってしまいました。

私が「もう面倒見切れません。」と言うと「途中で投げ出すなんて卑怯ですよ。辻川さん。」と留めたのも社長でございました。

この方も昭和の役者さんで、とても面白い方でございました。

周りからは「極悪人」みたいに言われていましたが、苦労人でございました。

世間の噂に真実なんて無いな~って、現実を学びました。


小さなスミレも咲いております。


制服の仕分けをしていましたら、その当時の社員旅行の集合写真が出て来ました。

何しろ一緒に組合を作り、色んな事があったので大半の人が分かります。

そして大半の人がこの世を去って行きました。

まるでエイプリルフールみたいでございますが、私の中には生き生きと生きているのです。

それが、私でございます。

なので私自身が、エイプリルフールの様な存在かも知れませんね。

大元をたどると私に国労から動労に来てくれと頼んだ人も居なくなってしまったので、「A級戦犯」と言わる訳です。

昭和な濃い人たちが去り、私は今を生きてその人たちの分も生きているのですね。

今度は、私より若い世代につながりながら。

今日も友人が来てくれます。
私の人としての仕事は、つなぐ事なのかも知れません。

妻も強烈につなぐ人なので。



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