辻川慎一つくば便り

イカロスの翼

ギリシャ神話のイカロスは、蜜蝋で作られた翼で自由になった。海と太陽には近づくなと父に言われていたのに、太陽に近づいて翼が溶けて墜落死してしまいました。



勇気と傲慢は、紙一重。

イカロスの神話は、テクノロジー批判神話の一種であり、人間の傲慢さが自らの破滅を導くという戒めの意味もあった。本来の教訓とは逆に、自らの手で翼を作り飛び立ったイカロスを勇気の象徴として表している例もある。

との事です。

さだまさしさんの歌に「道化師のソネット」があります。

笑ってよ君のために
笑ってよ僕のために

と言う歌詞から始まります。

https://youtu.be/nxkVWhQ6HeA?si=gaPWBXHTdHVy57Cl

1978年にキグレサーカスで、転落死した28才の青年の歌で「飛べイカロスの翼」と言う映画の主題歌でもありました。


写真を撮りに海外に行くのが夢でしたが、キグレサーカスを撮りに行ってサーカスを愛する様になり、ピエロになって綱渡りをしていた時に突風に煽られて転落してしまった

彼が愛してそこで死んだキグレサーカスも、今は無くなってしまいましたが、さだまさしさんの曲は残っています。



何の因果かわかりませんが、国鉄分割民営化に抗い、全員20代新しい労働組合を作った時に音楽バンドもやっておりました。

名前を「イカロス」とつけました。

忙しくなって活動停止になってしまいましたが、仲間と一緒に音楽をする楽しさは私の中に残っています。

勇気と傲慢。

勇気を出して闘っていたはずですが、それが自分の思い通りになるかの様に思い上がった時に、真っ逆さまに墜落する様な悲しい事件が起きました。

まるでイカロスみたいです。

思い上がると転落する。
サーカスを愛した青年が思い上がっていたと言う訳ではありません。

夢は大切だけど、自分に取って大切な人たちがいての夢なんだって事を忘れちゃいけないよ。

自分ひとりでできた事なんてないのだから。

それを忘れて自分だけでやってるなんて思った時から、既に転落が始まっていたのだと思います。

イカロスバンドから40年。
そのバンド活動が無けれは、音楽を生きがいとしていた妻との接点も無かったかも知れません。

そう思うと、生きている限りは、転落しても立ち上がるのも人生なんですね。まだ、終わった訳ではないのですから。

自分を悲しむ事よりも、大切な人たちを笑顔にしないといけません。


(本日の愛妻ランチは、カツオの漬丼アボカド、シラス、トビっ子…トッピングでございました。)

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